いよいよラスト、花魁道中ならぬ花嫁道中で歩む瀬川の美しさ‼ 下駄で軌跡を描く歩き方はさすが鍛えられた感がありますね･･･。

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

第10回「べらぼう」

いよいよ身請けされる前に、瀬川(小芝楓花さん)の元を訪れて、新しくできた錦絵本をわたす蔦重(横浜流星さん)。それには瀬川の姿も描かれている。しみじみと見入る瀬川。

「描かれている最初で最後だね」
うれしそうにうなずく蔦重。しんみりする良いシーンだった。

幼なじみの2人には、語りたいことはいくらでもあっただろう。蔦重は思いの丈を話す。

「吉原を昔のようにしたい。江戸っ子が憧れるところにしたい。花魁なんて高嶺の花で客に大事にされて。つらいより楽しいことが多い、吉原をそんな場所にしたいんだ」と。
瀬川は、蔦重が自分のために、そう言ってくれてるのだとわかった。

そしていよいよラスト、花無垢での花魁道中ならぬ花嫁道中になる。ここの瀬川は本当に美しかった。高下駄で軌跡を描く歩き方は見事で、さすが瀬川と思わせるものだった。当時もこんな風にもりあがったのだろうか。
今で言えば一億数千万円の身請け金もあり、きっと江戸中の人の関心をさらっただろう。

余韻が残る「おさらばえ」

大門の前まできて、最後にいった「おさらばえ」が切なかった。

そういえば「JIN-仁」でも野風の中谷美紀さんが吉原を去るときに振り向いていっていたような。そのときから、どこか潔いと同時に切ない言葉だな、と思っていた。

花魁道中の終わった先、大門の向こうには鳥山検校が受けていた。その様子がどこか不機嫌で不安をさそう。なぜだろう、瀬川さん大丈夫か。

瀬川の身請けやその後の運命については、現代のタレントさん以上の興味が集まったものと思う。事実、田螺金魚（たにしきんぎょ）は、この身請け話をもとに洒落本『契情買虎之巻』を著し、大ベストセラー(？)になったようだ。

その後の瀬川に、どうぞ幸せが待っていますように。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。