「怪しい来客簿」(色川武大)を久しぶりに手に取ったらその頃の感覚がいろいろ浮かんでくる
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

大好きだけれど不思議な作家だな、と思う方が二人いる。
一人は内田百閒、もう一人は色川武大だ。
色川武大には、「狂人日記」のような恐ろしい小説もあるが、
この短編集「怪しい来客簿」もかなり不思議な小説である。
そして、久しぶりに手に取って思い出した。
約束した来客がこちら向かってくること、電車の中でつり革などにつかまっていることなどを想像すると「怖い」という。
まだ若い頃、これを読んで、不思議な感覚だなあ、と思った。
そして間もなく、この本の中に書いてあったというのを忘れ、
ただ、
約束した来客が向かってくるのを想像すると「怖い」というその言葉だけが心に残った。
そして、被災ぶりに読んで、
ああ、色川氏の小説の中にあった言葉なのだ、と思い出した。
同じく関東平野に育ったので字面というのはどこまでも平だと思っていた、という意味の記述も、同じく関東平野に育った者としては納得がいたと。
微かな怯えて、心とかお腹のどこかに張り付いてくるような感覚、それが不思議に懐かしくて、手に取らずにはいられない。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
2026-08-05 by
関連記事

魂を呼び戻そうと病床の回りで「へ、へ」と踊りつづける皆さん。熱い友情のシーンでした。蔦重がいなければ歌麿も、北斎も、八犬伝も生まれなかったでしょう 
べらぼう第39回「白川の清きに魚も住みかねて」お白洲の上でも滔々とまくしたてる蔦重にたまりかねた、おてい(橋本愛)さんのきついお仕置きが・・・! 
本を最後まで読み通すにはどうしたらいい? 
若き権力者! 松平定信(井上祐貴さん)の寛政の改革とは・・・? 明誠堂喜三二(尾美としのりさん)や恋川春町(岡山天音さん)の運命も気になります 
11日の「べらぼう」、喜多川歌麿の子ども時代が哀れでした。素敵なお母さんに抱かれた「両国花火」の子どもは歌麿自身?ちょっとおじさんっぽいですけど・・・笑





