海と端島を見渡せるる庭を朝子との思い出のコスモスで埋めずにはいられなかった。鉄平は毎日どんな気持ちで見ていたのだろう
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
「海に眠るダイヤモンド」最終回
ついに、終わってしまいましたね。
少し前から、どういう終わり方だったら、自分は満足するんだろうなと考えてました。結論は、朝子が幸せになればいいな、と。
どうだったのでしょう。人の人生ってわからないから。ただ、寂しい人生は嫌だな、朝子が可哀想だな、と思っていたがホントに寂しかったのは鉄平だった。
また今回、いきなり驚かされたのは、澤田が誠だったこと。赤ちゃんの時の誠とはまるで違うので。まあ、当たり前だけれど(__;)
それから、一話にあった、小舟で赤ちゃんを抱いて逃げるリナ。舟を漕ぐ鉄平らしい人。
このシーン、やはり追いかけられて逃げるシーンだったんですね。たしかにどこか切迫した雰囲気がありました。
そして、そこから始まる鉄平の逃亡劇。
逃亡中に賢将に会った際、鉄平はちょっと荒んだ感じで、逃亡の疲れが顔にも表情にも出ていった。神木隆之介さんは、このあたりの微妙な演技が本当に上手い。天才である。
それにしても、こんな辛い話だったとは・・・。70年間、朝子を思い、仲閒を思い、兄の妻とその子を守り通した、そんな鉄平の人生は寂しいけれど、責任を果たしたというのでしょうか。
そして、人生の最後に海と端島の見える庭を、朝子との思い出のコスモスで埋めずにはいられなかった。鉄平は毎日どんな気持ちで見ていたのでしょう。
鉄平の気持ちを思えば胸騒ぎし、胸がいっぱいになる。
そしてコスモスを見ていた鉄平の心境を思い、朝子は泣きながら裸足で庭に降りずにはいられなかった。そして、そこから最後の場面へとつながる。
私は実は、鉄平が現われるのかとも思っていた。朝子が病床の鉄平に会うようなことを想像していたが、やはりちょっと考えが甘かったようだ。
そんなんでは現実過ぎて、きれいなものが残らないかもしれない。鉄平が端島の一室においてきた青いギヤマン、庭一面のコスモス、それが鉄平から朝子にあたえられた愛のすべてなのだ。
だからそれを思い、朝子も涙せずにはいられなかった。美しく切ない話でした。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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