井上ひさしの「京伝店の烟草入れ」(講談社文芸文庫)がおもしろい。
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井上ひさしの「京伝店の烟草入れ」(講談社文芸文庫)がおもしろい。
来年の大河は、蔦屋重三郎が主人公。この本の中には、山東京伝、恋川春町ほか、興味深い作家が沢山登場する。みんな蔦屋重三郎が才能を見いだしたり、出版を手がけた作家たちだ。
そして、みんなぎりぎりのところで生きてきた。お上からおとがめも受けた。
蔦重の見いだした戯作者や絵かきは芸術家は、みんなひと癖も:二癖もある感じ。貧乏だけどすごい個性派揃い。
十返舎一九、滝沢馬琴、写楽・・・
そんな人々の才能を見いだし、成功させた蔦重も途方もない人だったのか。意外とそろばん高い実務派だったりして。それはそれでおもしろい。
「京伝店の烟草入れ」ぜひ読んでみてください。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
2024-12-06 by
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錯乱の源内(安田顕)が罪を犯して牢につながれるという展開に。蔦重(横浜流星さん)の依頼した戯作が原因だったのか・・・ありあまる才能の悲劇ともいえるようなつらい回でした






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