若葉台市民図書館SOLAに行ってきました。
今日は、若葉台市民図書館SOLAへ行ってきました。
SOLAは、廃校になった旧若葉台西中学校の
図書室を利用してつくられています。
団地住民の高齢化が進んで、子供の数がすくなくなったことから、
2校あった中学校がひとつに統合されたのです。
ちなみに、同じくわが子たちの母校、旧若葉台西小学校も
廃校にになりましたので、わが子たちは、10数年前、
母校2つをなくすことになりました。
実は、すまない、と思っています。
この団地に越してきたことで、子どもたちに
小中学校、母校ふたつを喪失させることになってしまったと。
そんなこんなで、SOLAに入ると、気持ちがちょっとざわつきます。
西中生たちが図書室で、本を選んでいるときの姿を思いだし、
音楽室から、合唱祭の練習をする歌声がふと流れてくる。
思い出のたくさんしみこんだ校舎です。
SOLAは今年の6月で、創設10年になったとのこと。
昔のままの書棚がなつかしい!
どの本も年季が入り、人々に愛され、読まれている感があります。
今奥に、夏目漱石の初版本の復刻コーナーも作られています。
「我が輩は猫である」や、「虞美人草」の初版本もあり、
こんなに素敵で凝ったつくりだったなんて、ほんとにビックリです。
本好きの方、漱石ファンには、このコーナー見逃せないのではないでしょうか。
これは「虞美人草」の復刻版(岩波書店)。
思わず手に取ってながめたくなるきれいな本です。
明治のころから、出版界の人々は、これほど精緻でていねいな本作りをしていたのですね。
いずれ、昭和初期のころの童話本の展示もあるそうで、それもぜひ見に来ようと思っています。
小学生の時、雨で体育などが自習になると、わたしはよく図書室にいって
本を読んでいました。
いま思えば、ずいぶん辛気くさい子供でした(笑)
かび臭い本のにおいに包まれページをめくるのが無上の楽しみでした。
漱石も最初に読んだのが、たしか「吾輩は猫である」か「坊ちゃん」。
わたしも古い人間ですが(笑)、こんな装丁ではなかった。
そういえば、小学生の時「こころ」を読んで、
「どんな話だった?」と父に聞かれ、
「なんとかが、なんとかになって・・・」などストーリーだけいって
やはり、まだ無理だったか・・・みたいな顔を、父がしたのを覚えています。
もともとの本もあるのですが、地元の人々から寄贈された本も多く、
現在蔵書は、1万4千冊。こんな素晴しい書庫も。
わたしの寄贈した「羽仁もと子全集」も大切に保管してくれていました。
市民図書SOLAをぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。
受付けも住民の方々のボランティア。
いつも丁寧に対応してくださり、ありがとうございます。
下若葉台市民図書館SOLA〉
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若葉台スポーツ・文化クラブ内
電話 045-744-5973(直通)
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