紫式部先生にきく〈2〉~地味な容姿なのに惹かれてしまう5つのワケ
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

絵:夏城らんか ©
「源氏物語」日本人ならだれでも知っていますね。世紀の貴公子、光源氏が美女たちとくり広げる恋模様を描いたお話…。
でも、ご存じですか? あの光源氏をなんと袖にした女性がいるんですよ。しかも美人でもなく、上流の貴族でもなく。じつは「源氏物語」中、末摘花の次に不細工な女性といわれています。
それは「空蝉(うつせみ)」です。伊予守の若き後妻なのですが、いったいどんな女性なのでしょう。
その1、年老いた地方官の後妻という冴えない身の上
久しぶりに左大臣の邸を訪ねますが、あい変わらずかた苦しくて面白みのない妻の葵。源氏は早々に退散し、方違え(かたたがえ)を理由に紀伊守の邸へ向かいます。
そこには紀伊守の父、伊予介の若い後妻「空蝉」も泊まりに来ていました。空蝉は両親を早くに亡くし、父親ほども年の離れた伊予介の後妻になったのです。
当時、後ろ盾のない姫は、結婚するか遊女にでもなるしかなかったといわれます。
うら若き後妻の境遇に、宮廷育ち、お坊ちゃん育ちの源氏は深く同情したのでしょう。
「きっと、いやいや結婚したんだろうな」
その2、弟くんと、ひそひそ源氏のうわさ話
空蝉には、弟の小君がいました。
源氏が寝ようとすると、暗やみの向こうから、姉弟のひそひそ話し声が。
「光源氏様が来てるんでしょう。どんなお方だった」
「とても立派な方だったよ」
くすぐったく思いつつ胸をときめかせ、いたずら心を刺激される源氏でした。
その3、「中将なの?」「中将です」思わず乗ってしまう会話
雨夜の品定めで、中の位の女性に好奇心いっぱいになってしまっていた源氏。
話し声を聞いて、矢も楯もたまらず、隣室に向かい、「中将が参りました」といって、ほぼ略奪のように空蝉をかかえて自室に連れていってしまいます。
ほんとうにほっそりと小柄な空蝉でした。どんなに怖かったことか。しかも人妻ですからね。
その4、目もハレぼったく、鼻筋も通らない冴えない容姿
弟くんにチャンスをつくってもらい、お坊ちゃんの図々しさで、
再度、紀伊守の邸に泊まりにいってしまう源氏。
そこで、継娘と碁を打っているのを、そっとのぞき見します。
継娘の派手な美しさに比べ、くすんで見えて、だいぶ容色の見劣りする空蝉。
けれどもそこには、にじみ出てくる魅力があって、ますます夢中になってしまう源氏でした。
その5、全然きれいでないのに、源氏を夢中にしてしまう魅力
忍んでいった相手は、なんと空蝉ではなく義理の娘のほうでした。ボーゼンとする源氏。
これほど嫌われることで逆にますます夢中になってしまう源氏でした。
空蝉の消えたあとには、セミの抜け殻のようにスッポリと空蝉の小袿(こうちぎ)が残っていました。
それを持ち帰る源氏。
「イヤだわ、汗臭かったのじゃないかしら」とあとで空蝉が気にしたとか。
手に入らない空蝉を思い、ますます恋心をつのらせる源氏でした。
いかがでしたか?
空蝉のモデルは、実はあたし紫式部ではないかといわれたりするんですよ。
それはともかく、あたしはこの空蝉に「愛されるには顔だけじゃなくて、奥ゆかしさとか賢さとかそんなのが大切」とそんなメッセージを託したのです。
きっと昔も今も、本当に魅力ある女性には、ある共通点があるのかもしれませんね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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