紫式部先生にきく〈5〉~すべてが完璧なのに幸せになれない姫君 

「源氏物語」日本人ならだれでも知っていますね。世紀の貴公子、光源氏が美女たちとくり広げる恋模様を描いたお話…。

でも、ご存じですか? 貴公子 源氏の妻になって、この世のあらゆる幸せを手に入れたはずなのに、少しも幸せになれなかった女性がいるんですよ。それは「葵の上」。いったいどんな女性なのでしょう…

絵:夏城らんか ©

その1、山よりも高いプライド

葵の上は、左大臣家の姫として小さいときから、帝の妻になるべく大切に育てられました。なのでいくら帝の子とはいえ、臣籍降下した男の妻になれといわれプライドがズタズタになったのです。

会ってみれば、「なんて美しい少年・・・」と胸が高鳴りますが、
不器用で、超お嬢さまの葵の上は、どうしていいかわからないのでした。

源氏のほうでも、
「なんか、お高くとまってるなあ・・・!」
ってわけで、最初から二人はしっくりいかなかったのです。

その2、完璧すぎて鼻につく

葵の上は、名門、金持ち、美貌・・・
と3拍子そろった生粋のお嬢さま。

しかも完璧な美人なだけに、よけいに冷たく見えてしまうのです。
最初から二人の間には、冷え冷えとした隙間風が。

「そばにいても、ちっとも楽しくないや」
源氏の足はだんだん遠のき、あちこちの女性と浮名を流すのです。

その3、知らず知らず怨みを買ってしまう

やがて葵祭の日が来ると、女房たちの提案もあり、
葵の上は身重の身体をおして祭見物に出かけます。
妻として源氏の晴れ姿を見たかった。

そこで一騒動。こともあろうに家人たちが牛車の場所取りで、源氏の愛人?六条御息所の牛車の者たちと争いを始めたのです。
「本妻」対「愛人」の争いに。周りの人々が囃し立て、六条御息所は恥ずかしさに居たたまれなくなります。
六条御息所は深く傷つき葵の上を恨むのでした。

その4、逆恨みで生き霊にとり憑かれる


今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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