西岸良平さんの「鎌倉ものがたり・選集」夏草の章。堺雅人さんの一色先生がなつかしい
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
このところ、「鎌倉殿の13人」にはまっているのですが、今日コンビニの本コーナーで見かけた「鎌倉ものがたり・選集 (夏草の章)」。思わず手を伸ばしました。作者は「3丁目の夕日」でもおなじみ西岸良平さん。
鎌倉というと歴史があって、重々しくてという感じですが、変な妖怪がいたり、狸の女将、巨大な亀の怪獣が出てくる摩訶不思議な世界がくりひろげられます。
ここで起こるさまざまな事件を、作家の一色正和先生と妻の亜紀子さんが解決していく物語。
鎌倉らしく鶴岡八幡宮の大銀杏にちなんだ殺人事件もあり、実朝・公暁のことが下敷きになっていて、歴史ファンにも興味深い内容になっています。
何しろ現実と精霊の世界の見境がないのが魅力です(笑)
ふと狸の刑事が出てきて、真剣な顔で捜査に加わったり。また、肉親の愛憎などもえがいているのですが、それに寄りそう心があって、西岸さんらしいあたたかな世界をつくっていて、いいなあと思いました。
映画では堺雅人さんが一色先生
読んでいたら、ふいに映画の「DESTINY鎌倉ものがたり 」が観たくなり、アマゾンプライムで探して、通して観てしまいました。
この鎌倉もちょっと薄暗くて、古色蒼然とした美しさがあっていいですね。
一色正和先生(堺雅人さん)、和服がよくにあっていて、書けない、ときに髪をかきむしるところなど本当に作家らしい。また私は一寸ばかり「リーガルハイ」の古美門研介を思い出してしまいました。
一色亜紀子(高畑充希さん)も本当に可愛くて何をするにも真剣勝負、年の離れた一色先生が惚れてしまったのもわかります。
自称82歳(実は142歳?)の家政婦キン(中村玉緒さん)のとぼけた感じもいいですね。この方ほんとうに人間なんでしょうか。安藤サクラさんの死に神も、妙に人がよくて人間らしく憎めないです。
建物、背景、小物などもひとつひとつが興味深いのでまたじっくり観ようと思います。
人間の世界に妖怪や魑魅もりょうの世界が重なってくるところが本当に魅力たっぷりの西岸良平ワールドでした。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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