錯乱の源内は源内(安田顕)が罪を犯して牢につながれるという展開に。蔦重(横浜流星さん)の依頼した戯作が原因だったのか・・・ありあまる才能の悲劇ともいえるような

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第16回今回つらい展開でした。

蔦重(横浜流星さん)が源内の新しい住まい「不吉の家」を訪ねていきます。ここはかつて検校が住んでいたとされる屋敷。それだけでも何か不吉さを感じさせますね。

蔦重は、源内に芝居のための作品を頼みます。やる気を出して源内が取り組んだのは、なんと手にはめるだけで毒が回るという魔の手袋。

そんなものを書かれては、意次(渡辺謙さん)の立場がありません。

やがて、屋敷の設計図を描いてくれと侍と手下の町人が訪れます。
ある夜、キセルで薬物を吸った源内は錯乱がひどくなります。

「エレキテルは効かない」
「エレキテルは効く」
「エレキテルはいかさま」
激しい争いの末に、気を失う源内。

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その間に、武士は手下の町人を手に掛けます。
「おまえの役目は終わった」と。
そして、武士は源内の書きかけの戯曲を持ち去ります。
ここで、武士の目的がわかります。

「こんな戯曲を書かれてはまずい」というのが理由でしょう。

やがて、正気を取り戻した源内は、血塗られた刀とたおれている町人を見て、自分が手にかけたもの思い込み激しく動揺・・・。
と、そういうストーリーだったと思います。
牢に入れられてからの源内があわれでした。

訪ねてきた意次(渡辺謙さん)に源内は言います。
「気がついたら人を殺してて何が夢で何が現かおれにはわからねえ」
「わしはここにいるぞ、これが現実だ」
と言いたかったに違いない意次。

才能がありすぎた人の悲劇

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なぜか平賀源内を見ていると、才能がありすぎた人の悲劇を感じます。
親友だった杉田玄白とは、まったく別の生き方になりました。玄白は蘭方医として、「解体新書」を出すなど、陽の当たる道を歩きました。

一方、源内(安田顕さん)は、科学者、医者、蘭学者、戯作者、果ては鉱物資源の採取まで、レオナルド・ダ・ビンチのように才能があり過ぎてどれかひとつに収りきれない。それが悲劇を呼んだのかもしれません。


蘭方医ひと筋だった玄白は、源内の死を惜しみ、墓標に


「非常人、好非常事、行是非常、何死非常(非常の人、非常を好み、行いこれ非常、なぜ非常に死するや)」

ということばを刻みました。

まるで人のふたつの生き方を示されているようで涙を禁じ得ません。
玄白はまた別の意味で、源内の生き方に激しく惹かれていたのかも知れませんね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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