2024年のNHK大河ドラマは、紫式部が主人公の「光る君へ」

画像はウィキペディアからお借りしました

2024年の大河ドラマは「源氏物語」の紫式部が主人公

2024年の大河ドラマは「光る君へ」、「源氏物語」の作者、紫式部が主人公とのこと。

楽しみである。
源氏物語には、毎日お世話になっている。
YouTubeで源氏物語の語りを聞いているのだ。谷崎潤一郎口語訳。谷崎訳は、原文に忠実なのにわかりやすくリズムがいい。また、女性の語り口もゆったりして平安の時代を思わせ、たちまち気持ちよく眠りについてしまう。汗

大河での主演は吉高由里子さん。「花子とアン」でヒロインの村岡花子を演じた際に、首がほっそりとしてお着物がよく似合っていた。それだけに宮廷のお衣裳姿がたのしみです。

いつか丸谷才一氏の本の中で見かけたが、源氏物語の誕生には膨大な量の紙が必要だったそう。そして当時紙はたいへん貴重なものだった。

ひょっとして光源氏のモデルは

そんなことから、今のスポンサーのような感じで、だれかが紙を供給していたのでは・・・それが藤原道長だったのでは、と書かれていた。それならすべて納得できる。ひょっとして光源氏のモデルも、藤原道長だったりして・・・。

きっと道長の庇護のもと紫式部はのびのびと才能を発揮し、あの驚異的な作品を生み出すことができたのだろう。
それを読める私たちはたいへん幸せである。何しろ古事記、万葉集とともに私たちの日本的な感覚をつくりあげた基礎になるものと思えるので。

絵:夏城らんか ©

道長はプロデューサーだった?

時の最高権力者である道長は、娘の彰子を中宮にすると、そのまわりを教養ある女官たちでかためた。わか娘に教養をつけさせ、より魅力ある女性にすることが天皇の寵愛を集めることでもあったから。

紫式部もそんな彰子親衛隊の一人だ。そして教養ある女官を中止に宮廷文化が生まれサロンができた。また皇后定子のもとには清少納言らがいた。こちらも強力なサロン。

中宮と皇后のサロンはきっと、和歌や漢詩の素養、楽器の演奏などでどちらがすぐれているかを日夜競い合い、文化の水準をさらに高めたことだろう。
同時に「紫式部日記」を読むとさらに趣深い。

というのは紫式部は、批判精神も超一級、「得意になって漢字を使っている」「教養を鼻にかけている」等々、「枕草子」の作者、清少納言をさんざんこきおろしているのである。

絵 夏城らんか ©

文学の天才にして、悪口さえも書き付けてしまった紫式部。
人間らしくてむしろ親しみがもててしまう。

この一癖ある (笑) 稀代の才女を、吉高由里子がどう演じるのかとても楽しみだ。

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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