将軍家治が亡くなり追い詰められる意次を見ているのがつらい。「天になって見ているぞ!」が治済への遺言になった
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将軍家治が亡くなり追い詰められる意次を見ているのがつらい。「天になって見ているぞ!」が治済への遺言になった
第31話「我が名は天」。
利根川が決壊して江戸市中が洪水になり、人々は飢餓に苦しみます。そんな中、蔦重(横浜流星さん)si新之助(井之脇海さん)とふく(小野花梨さん)を気にかけて、子どもの着物や米を持って長屋に見舞いに訪れます。
けれどその米がのちのち、不幸を呼びこむようになってしまうのでした。
一方、江戸城内でも不穏な出来事が。
将軍家治(眞島秀和さん)の体調がおもわしくなく、知保の方(高梨臨さん)が醍醐(牛乳でつくるチーズのようなもの)を差し上げます。けれどそれを食べると、家治の体調はますます悪化してしまいます。
心配した意次(渡辺謙さん)は、名医を見つけて家治を診てもらいますが、体調は一向に回復しません。むしろ、
「意次が上様を亡きものにしようと、あの医者を送りこんだのだ」という噂を流され、ますます意次の立場が悪くなります。
このところ、意次まわりには暗い話ばかりです。人が凋落するときには、このように悪いことが重なるものでしょうか。


黒幕はどうも治済らしいですね。
家治はそれを察していて、今際の際に、執念のように治済のそばまで這っていき(ここ、凄い迫力でした‼) 治済に向かって言います。
「わたしは死んだあとも天になって見ているぞ」と。
まるで人形を操るように
実際のところ、治済はそんなに悪人だったのでしょうか。毒殺かどうかも、治済の仕業かどうかも今となってはわからないのです。歴史上のことはだいたい謎です。
ただ、人形を操るときの治済の顔には人間離れした凄みがあり、
ドラマ内でも、そのように、人に対しても謀をしてこっそり操っているのだと思わせる、そんな説得力があります。本当にうまい演出ですね。
それから醍醐を勧める、家斉の乳母大﨑(映美くららさん)も凄かった。宝塚でキュートな娘役トップさんだったときから大変身です。とにかく知保の方を慰めると見せて、ちらっと浮かべる表情が怖い‼
そして家治亡きあと、治済は11代将軍家斉の父として実権をにぎり77歳まで生き、従一位の位にまで上り詰めます。
また大御所待遇になろうとした際には、松平定信の口出しのせいで邪魔をされたとして、定信もあえなく失脚させられます。
治済すごいですね。真にこわい権力者というのは、あのように一見なよなよした姿をしているのでしょうか。事実はわかりません。
ただ幼くして将軍になった、わが子を守りたかっただけなのでしょうか。
子だくさんの将軍家斉
そんなパパの息子だったからかどうか、家斉は政治的な実績の話はまったく聞えてこずもっぱら多くの子をもうけたことで有名です。息子26人 娘27人、計53人、というからすごいですね。ただ成人された方は半分だったということです。
これを知って思ったのは、将軍家では、ご子息や姫君たちの養育や将来の落ち着き先にさぞ頭を悩ませただろうな、ということです。
さらには、各藩でも養子や嫁ぎ先として、家斉の子たちを押しつけられ(__;)大変だったのではないかと推察しています。
将軍家の姫君といえば、あだおろそかには扱えません。藩主より偉い嫁御料がくれば、藩内もさぞ息苦しかったのではないでしょうか。
逆に権威付けになるので、喜んだという話も聞きますが・・・(__;)

なんにしても17日は意次や、ふく母子を見ていて何ともつらい回でした。
ふく子はせっかく足抜けできたのに、この運命はあまりに酷かったですね。
今は新之助の身が心配です。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。