「鎌倉殿の13人」新垣結衣さんの八重から、政子、りつ、実衣の北条家の女性まで、個性的すぎて目が離せない。

20日の放送でも、「鎌倉殿の13人」から目を離せなかった。

理由は、登場人物がみんなおもしろいからだ。そして生き生きしているからだ。

そして皆さんそう思うらしく人気が高い。
ツイッターでの友人の皆さんも、自分では気づかないことや、興味をそそるようなことをいろいろツイートしている。

そしてだんだん気がついたことがある。これまでの時代劇だと、登場人物はそれぞれの役割の中で動いている。

「鎌倉殿の13人」では、坂東武者たちは、みんなやりたいことをやりたいようにやっている。ある意味エゴの塊なのだ。
そしてそんなエゴの塊が集まって鎌倉武士団となり、時代をつくっていく。それがおもしろいのだ。

おもしろいといえば、女性の登場人物たちもかなりおもしろい。
政子、りつ、実衣、この3人がそろうと、もう次に、何を言い出すのだろう・・・と、ワクワクしてしまう。
りつの宮沢りえさん、悪女のはずだが、実にうまく、北条家を回している。美しいしれっとしたお顔で、義理の娘たちにアドバイスしたり・・・・・・。
でもほんとは悪女なんでしょう、と期待をもたせるところがまた凄い。
どの女性も、自分の人生をいきいきと生きているのだ。


登場人物の女性の中で、とりわけ気になるのが八重だ。
新垣結衣さんの八重は、このドラマの中で最も困難な人生を歩まされている。

20日の放送では、父に子を殺されたのを知り一人、父の館に向かう。
そして目の前で父を責める。こんな不条理なことがあろうか。祖父が孫をあやめるなんて・・・。口調は静かだが、その顔にはすごい苦悩と怒りがあった。

千鶴丸の墓の前で泣いたときの悲しみプラス、すさまじい怒り。その怒りが眉間に深いしわを刻ませるほどだ。
よい役者さんはきっと役への共感力と、感受性があり、さらに演技という言葉を超えた表現力が求められるのだろう。ガッキーさんは、内に秘めた怒りをオーバーな演技ではなく静かに表現している。この八重という途方もなく大変な役を、魅力的に演じている新垣さんはやはりたいした役者さんなのだ。

それにしても、三谷幸喜さんは、こをの荒くれ武士の物語の中に、なんてすごい女性をつくりあげたのだろう。これからの女性たちの活躍がますます楽しみだ。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
ほかにも「鎌倉殿の13人」について書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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