大人になってから過去に戻って捜したくなる。雄太(反町隆史さん)、肇(大森南朋さん)、紀介(津田健次郎さん)にとって恩師マチルダの記憶ならなおさら
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

大人になってからあれは何だったんだろうと思うことありませんか。でも、もうすでに記憶の彼方に消えてしまっている。わからなければわからないほど、過去に戻って、捜したくなる。大切な人のことならなおさら。
雄太(反町隆史さん)、肇(大森南朋さん)、紀介(津田健次郎さん)の3人は、中学生の時の映画研究会の仲間。その時にお世話になっていたのが、美術教師マチルダだった。
恩師マチルダの姿を、記憶をつないで必死につかみ取ろうとしている。そんな50歳になる中年男性たちの切なくも心温まるお話です。
みなさんお気づきだと思いますが、この3人の男性たちはみんなすごくピュアで誠実な人たちです。だから、何の得もない、忘れ去られた、いや、町の人たちが無理にでも記憶の底に沈めてしまった恩師マチルダ(木竜麻生さん)の姿を、なんとしても甦らせて真実を突き止めずにはいられません。
3人の心は純真な少年
このドラマが成功しているのはきっと主役3人の誠実さが伝わってくるところだと思います。たとえ生き方は下手にしろ。いえ、誠実すぎるから、社会的成功をつかみ損ねてしまうのかもしれませんが・・・。
不器用に、誠実に生きている3人だから今のニューハピネスタウン丹辺の嘘くささに気づくのでしょう。
「誰もが欲望を追い求めていた時代」
「みんな知らず知らず、毒を飲まされていた」
というせりふに、彼らの静かな怒りが感じられます。
また、若いころは新聞記者を目指していた雄太の兄が、
「一流商社の方が良いに決まっている」
とあっさり理想を捨ててしまう姿への雄太の絶望。
一般社会にはよくある普通のことでも、感性豊かな3人には受け入れがたいのです。つまり社会の、当たり前にはなじみたくない。
そんな3人ですから、現実社会では生きづらい。さらに、なぜ希望を捨てて生きていくはめになったのかというと,中学生の時に彼らの指針であり希望だった恩師、マチルダを忘れ去っていたからです。
真実を知って、マチルダの姿をもう一度甦らせることで3人は前に進める。人は一番大事なことを忘れ去ってはいけない・・・?

人のよい鶴見巡査
また、このドラマの魅力は、人の性格を多面的に描いているところだと思います。いつもしぶしぶ3人に協力している鶴見巡査(濱尾ノリタカさん)は、心の中の善良さからついつい(笑)証拠になるものを出して見せてくれてしまいます。
第9話でも、上から圧力がかかったのか、協力できない、と言いつつ、
「僕はでくの坊なのでときどき落とし物をします」
と言い捨て、大事なメモを台の上に置いていってくれます。笑
同じ伝で言うと、たとえば、「おれの気に入る映画をつくれ!」と叫ぶ、わがままな会長も、ひょっとしたらそのうち改心してピュアな一面をのぞかせたりするかもしれません。
マチルダはなくなっている?
そして、やはりマチルダはなくなっているのでしょうか。それなら第1話で、宇宙船に乗って去って行くイメージは、どこから来ているのか。
(わたしはかぐや姫のように、マチルダは、ほかの星に帰っていくのかと思ってました 笑)
そして、少女白馬(福本莉子さん)は何者なのか。
白馬が怪しい、3人目の映画研究会部員 黒江恵子(水野美紀さん)の娘ではないか・・・という疑いも棄てきれません。恵子は黒江の婆さんに可愛がられていた。それなら、その娘も婆さんのかたきを見つけ出し、復讐したい・・・(__;)いえ、真実を知りたいと思うでしょう。
3人の男子は幻だった
それに恵子は、3人の男子を覚えていない、幻と思っていた、と言った。それは嘘ではないでしょうか。
黒江の婆さんとデベロッパーとの話し合いを撮影までしていたのだから。
白馬はそんな母の気持ちに添って3人を誘導していたともとれます。
また紀介ですが、最初に二人に声をかけたのも紀介なので、案外、紀介、恵子、白馬がつながっているような気もします。
9話のラストのところで、普段穏やかな紀介がいきなりヤクザ者の男に向かって殴りかかるシーンがありました。それだけ、紀介の心に秘めた怒りがすさまじいのでしょう。
紀介には、まだほかの二人に秘密にしていることがありそうです。
いずれにしても、人々の性格が一面的でないところや、一見軽そうに見えるところに秘密を隠していたするところが、このドラマの面白さでもあり、古沢良太さんの脚本の醍醐味でもあります。これからラストに向けてどう収束していくのか楽しみでたまりません。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。









