春町をかっさらってくれるか。おめえなら、だれもやってねえ案思(あんじ、アイデア)を出してやれる」という鱗形屋(片岡愛之助さん)の編集者魂・・・!

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

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べらぼう19話、鱗形屋が沈む中、蔦重(横浜流星さん)が新しい作家を獲得しようと奮闘してました。

鱗形屋で「金金先生栄華夢」の大ヒットを飛ばした恋川春町(岡山天音さん)に声をかけますが、ひと言で、
「寄るなー」
といわれてしまいます。酷い・・・!

元々、鱗形屋専属の作家だった恋川春町は、鶴屋(風間俊介さん)お抱えの作家になることに。けれど鶴屋のもとで、新作のアイデアが出ず、苦しむ春町先生。

苦悩する春町先生

鶴屋に相談すると、
「○○のは知識はなくてもおもしろいやり取りです、先生のは古い!」

と、いわれてしまう春町先生。

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しかし、作家にいきなりこんな酷いキラーフレーズをいいますかね。しかも、ねっとりと暗く。

本来編集者なら(__;)、ここは一大奮起し、おだててでも木に登らせるべき・・・‼
自分の個人的な感想をいうなんてね・・・。

そんな嫌気がさしているところに、新たな展開が・・・。性格が悪いはず(__;)だった鱗形屋(片岡愛之助さん)が、白髪眉様以上の大逆転を打ちます。

知らぬが花の吉野山

蔦重を呼びよせ、
「春町をかっさらってくれるか。おめえなら、(春町に)だれもやってねえ、案思(あんじ、創作案、アイデア)を出してやれる」と。 注 案思(あんじ) 創作案、創作のためのアイデア)

案思(あんじ)を考える耕書堂の皆さん

去ろうとする春町の背中に、
「百年先の江戸を書きませんか?」
と声をかける蔦重。ぴたりと足をとめる春町先生。ああ、この方、骨の髄まで作者だなあ、と思いますね。


そして、店が閉店に追い込まれる中でも、作家によい作品を書ける場をあたえてやりたいという鱗形屋の心意気に涙しました。

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鱗形屋と蔦重との間で話ができていたのは内緒です。
「知らぬが花の吉野山です!」と蔦重。
これ、なんかのときに口に出してしまいそうです。笑

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

☆大河べらぼうの新たな登場人物が発表されました。この中の恋川春町(岡山天音さん)には権力を風刺し、書きすぎた者の悲哀を感じます。「京伝店の烟草入れ」(井上ひさし 講談社文芸文庫)にもくわしく

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