海の眺められる高級老人ホーム 最高の住処なのに一年余りで退去したのはなぜ?
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

1年ほど前の Abema Prime (アベプラ)を見ていたら考え込んでしまった。話されているのは、深くて難しい、老後をどこで過ごすかという問題について。そこには次のような見出しがついていた。
【終の棲家】老人ホームをなぜ離脱?入居費6000万円&月の生活費は20万円?
出演していたのは、79歳のいくつものチェーン店を経営されていた方だった。その方は、6000万円の入居金を払って、都内から電車で2時間余りのところにある、海沿いの高級老人ホームに入居した。
お部屋の窓からは、青い海が広がっているのが眺められ、いくら見ていても飽きないほどだった。ここを終の棲家にしよう! そう思われただろう。けれど1年ほどすると、そこでの生活に疑問を持ち始めたという。
79歳の男性は、足腰が立たなくなってから入るのならいいだろうが、元気なうちは・・・まず入るところではないだろうと、そんなことを話されていた。実際具合の悪い人が多いとも。
また、抑えきれずに、ついつい自慢話が始まってたり、マウントを取りたがる人もいるようだ。足腰が立たなくなってから入るなら最高というのだけれど・・・。
また老人ホームだけ孤立していて、金持ちという目で見られているため地域と交流できないというのも悲しい。

年寄りばっかりだからな
また、老人の中に暮らしているのが辛いという。そういえば長く家で療養していた父の例もある。
ある日、面倒を見てくれている娘(私の姉)に勧められて、ディサービスに行った。けれど、「もう、こりこりだ」といって一日で止めててしまった。
理由は、「年寄りばっかりだからな!」だった。
自分も年寄りなのに・・・(__;)
けれどまあ、介護してもらう立場なら、病気になっても面倒を見てもらえるような老人ホームは最高だろう。
番組内では触れられなかったが、入居時の自立を条件にしている老人ホームもあるという。配偶者に認知症が始まっているのをひた隠しにして入居した、といったウワサも耳にする。
(ごめんなさい。入居基準については正確ではないかもしれません。)
アベプラに出演していた50歳くらいの女性は、「仲良しのメンバーでそのままシェアハウスに入るのがいい。そこを終の棲家にできたら・・・」と話しているという。
結局、自分の家が一番いい。
「家にずっと住み続けていつか静かにいなくなるのが最高!」
と、コメントを寄せている人もいた。
でも、この「静かに」が問題なのだ。そう、うまくいくかな。結局最後に家族に迷惑をかけるかもしれない。そのあたりにくると皆さんお茶を濁してしまう。受け止め方は、当事者と、その子どもの間ではまるで違うのだろう。
そんないろいろなことを考えると、亡くなる前日まで仕事をされ、メディア出演までされていた森永卓郎さんはやはりすごい方だったなと思う。「ザイム真理教」という名を広く広め、さらにはこの数週間財務相の前などでデモが続いている。最後に残したものは大きい。
そう考えれば、老人ホームや自宅で静かに余生を過ごすのも、最後の力をふりしぼって社会のために何かしたいと考えるのも、人それぞれ。
自分の人生の締めくくりは自分で責任もって考えたいものです。
❇40代の頃に書いた、老人ホームを舞台にした小説「午後のサンルーム」もよろしければご覧ください。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
コメントを残す