午後のサンルーム(1)

 明る過ぎる陽がベランダに差している。壁にかけた時計を見ると十二時少し前だった。読んでいた本を、小テーブルに伏せて恵子は立ち上がった。 テーブルの後ろにベッドがある。ここは本来寝室なのだが一人で本を読んだり、手紙を書いた … 続きを読む 午後のサンルーム(1)