Amazon Prime で「八犬伝」を見ました。役所広司さんが滝沢馬琴、内野聖陽さんが葛飾北斎を演じていて、二人の掛け合いがおもしろい。

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画像は、映画.com から

Amazon Prime で「八犬伝」を見ました。

役所広司さんが滝沢馬琴、内野聖陽さんが葛飾北斎を演じています。

このお二人、大河べらぼうにも、いずれ登場しますね。この二人の絡みを中心に現実のストーリーが展開します。

ます馬琴が「八犬伝」を書き始めたところからスタート。
馬琴は北斎と「八犬伝」について話しながら、北斎の絵にもヒントをもらって物語を書き進めていきます。この二人の会話で成り立つ現実と平行して、「八犬伝」の物語が劇中劇の形で進行していきます。

「八犬伝」の物語の中では最初の部分が特に有名。
戦で敵にやられている城主が、伏姫を慕う犬の八房(やつふさ)にいいます。

「敵の首を取ってきたら伏姫を嫁にやろう」と。

八房は見事、敵の主首をくわえてもどってきます。
姫は八房の背に乗って泣く泣く城を去って行く、とそういう話だったと思います。

八房と姫は撃たれて亡くなり、姫の元からバラバラになった玉が四方に飛び散り、やがて玉をもつ八剣士が、城を占領した悪人をやっつけるとそういう話だったような気がします。
子供の頃に読んだだけなのであまりよく覚えてはいませんが、やや勧善懲悪過ぎるかな・・・と(__;)

北斉の絵が馬琴の物語にヒントを

北斎は馬琴のもとに頻繁に現われ、からかったりはげましたりして物語を進めさせます。

馬琴「正しい者が勝ち、悪は罰せられる。そういう世界を味わってほしいと思って書いている」
北斎「それはつまり虚の世界」
実はこの映画、虚と実について考えさせる一面も。

映画の中に、馬琴と北斎が、鶴屋南北の芝居「四谷怪談」を観に行くシーンがあります。
この芝居では、実の「忠臣蔵」と、虚の「四谷怪談」がまぜこぜになって出てきて、馬琴は憤慨します。
少しネタバレになってしまいますが・・・。
芝居を見終わった後、奈落に案内された二人はそこで、鶴屋南北その人に会います。

この人が相当風変わりな人物。笑
「有害のほうが、無意味よりややましだ!」と、とんでも説の南北。さらには、
「良い者が滅び、悪しき者が栄える世の中・・・」
「八犬伝」とはまるで真逆の考え方ですね。実と思える忠臣蔵がつくりもので、虚とされる四谷怪談が本当なのだ、と・・・。


こんなことのせいかどうかはわかりませんが、馬琴が八犬伝を書き終えるまでに、二十数年費やしたと言われます。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。





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