権威ある上皇さまの軍に打ち勝てたのは、北条家の家族愛と坂東武者の負けず嫌いによるものとわかった

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

間もなく最終回を迎えるNHK大河「鎌倉殿の13人」。

承久の変では、なぜ後鳥羽上皇の院宣に逆らうことができたのか。京に攻め込むなど、途方もないことができたのか謎だったが、11日の放送を見て納得した。

鎌倉の武者たちは、もう2度と京の権威に抑えつけられたくなかった。そんな鎌倉武士たちの気持ちを、上皇は見誤ったのだろう。

それに今回は、なんといっても義時の熱い涙にどぎまぎさせられた。そういえば10月10日に次のような感想をブログに書いたのだった。
   
「主人公の義時を演じる小栗旬さんは、不思議な役者さんだ。こんな感じの人と思っていると、その固定観念からまったく離れてしまう。だから、純朴な青年武士にも、非情な権力者にも、親孝行な息子にもなんにでもなれるのだろう」

また、
「父時政(坂東彌十郎さん)に、いったせりふ、『ご自分の引き際をお考えください』も、冷たいようで、これ以上、父の名誉をおとしめたくないという、父思いのことばだったかもしれない。そんな気持ちというか思いが表情から伝わってきた」

昔も今も本質は律儀すぎる人

昔、伊豆で木札を手に、よりよい方法を工夫していたように、まじめで一本気。その後も、すべては鎌倉のため、最良と思うことをやっているだけなのだ。

12月11日の放送では、義時と泰時(坂口健太郎さん)親子が心の底では、たがいを信じ合っているのがわかった。
父と同じ立場なら、自分もそうしたかもしれない。そんな恐れから泰時は父に反発したのだろう。

義時の妻、のえ(菊地凛子さん)も
「あの二人は争えば争うほど、心を開き合っているように見える」
と言っていた。
子を跡取りにしたいのえには、親子の不思議な心の通い合いが我慢ならない。

そして家族を思う心は政子(小池栄子さん)も一緒だ。
最後の演説で、政子は義時を守ろうとした。
「弟が自分の私利私欲のためにやったことは何一つない」と。

義時の凍っていた心をとかす

この演説の場面はこのドラマの圧巻だった。政子の弟を思う熱い心は義時の凍りついていた心を溶かし、涙と共にすべてを洗い流したようだ。

実衣(宮澤エマ)を守ったように、政子は弟を全力で守ろうとした。それは鎌倉を全力で守る試みでもあった。そんな情熱が北条家を団結させ鎌倉武士団のきずなを強め、承久の変で権威ある上皇軍に立ち向かう圧倒的な力となったのだろう。

私は、後鳥羽上皇(尾上松也さん)の文化面への貢献が素晴らしいと思うだけに、島に流されたことを残念に感じる。しかし時代はすでに大きく動き武士の世へと変わっていたのだろう。

島での上皇の生活を知りたいが資料はあまり残っていないようだ。どんな風に過ごされていたのだろう。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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