「母上のせいで・・・」の言葉に傷つく詮子さまが痛々しい。母と息子はこじらせると大変ですね。紫式部と賢子母娘の関係も楽しみです。
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
大河ドラマ光る君へ。前回、赤ちゃんが生まれて、いよいよ娘の賢子ちゃんが登場ですね。
まひろとの母娘関係が楽しみです。
ところで、気の毒だったのが詮子様。
息子から母へのきついひと言
「母上、あなたのせいです。私が中宮にのめり込んだのは。私は父上に愛でられなかった母上のなぐさみものでした。あやつり人形でした」
グサリときますね。
昔も今も身分が上でも下でも、親子関係の難しさは変わりないのでしょう。
あの、悲痛な表情。わかります。私も母親なので。
つらいですよね。
男の子って時にこういうことをいいます。
半分甘えの一種なんでしょうが・・・。(いや、そう思いたい)
言っちゃうんですよね。
女の子は割と言わない。やさしいというか、気持ちがお互いわかるから、女のプライドを傷つける残酷さを知ってるから。
娘に甘い父たち
ところで、今度は父と娘について。
彰子の入内に際し、箔をつけるため道長はとんでもないことを思いつきます。
それは、公家の皆さんに歌を詠んでもらい、その歌を屏風に貼り付けてお嫁入り持たそうというもの。
できた歌は、書の名人行成がさらさらと美しい筆跡で書きつけた。さぞ豪華な屏風になったことでしょう。
その中には、花山院の和歌もあるという。(出家後も道長の邸を訪れるなど、交流があったようです)
お二人とも大物というか一風変わったお人柄で、気があったのかも・・・。
彰子様はどういう気持ちでこの屏風の前に座ったのでしょう。
晴れがましかったか。それとも、
「お父様、やり過ぎよ・・・」と、思ったか。
いずれにしても。権力の象徴だったことは間違いありません。
さらに、娘可愛さっていうか、パパ馬鹿みたいなのもあったのでしょうか。
明石入道も娘に夢中!
「源氏物語」にも、「娘に夢中!」なお父さんが何人も出てきます。その筆頭が、明石の君の父、明石入道でしょう。
「そこいらの受領の男など、娘の相手にさせないぞ」
と宣言し、
「それじゃ、相手が見つかりっこないから、わたしは海に身を投げるしかないわね」
と、娘を嘆かせます。過度の愛情とプライドが娘を不幸にしたかも知れない。
そこにプリンス源氏が都からフラリとやってきます。
しめた・・・!と思ったか。
こういう父の異常なまでの愛情や欲望を、物語にしてしまうところが紫式部、さすがと思います。
この親馬鹿パパの明石入道ですが、ひょっとしてモデルは紫式部自身の父、藤原為時ではないかと思ったり。紫式部も父に愛された娘で、結婚が遅れたのも父の大きすぎる愛情や野望のせいだったかもしれない。
明石の君のモデルは、ひょっとして紫式部なのかもしれないですね。
明石君と姫君との悲しい別れの場面などを読んでいると、
ああ、紫式部は娘を可愛がって育てた人なんだなあ、とつくづく思います。
「雀の子を犬君が逃がしつる」
有名な紫の上の登場シーンですが、
この可愛らしさも、女の子を育てた母親ならではかもしれないですね。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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