2022年はマンガの神様、手塚治虫没後33年。「火の鳥」未来編を再読 してみました / 電子頭脳の支配する未来都市で起こった戦争。ついに人類滅亡か?

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
漫画の王様といわれた手塚治虫氏がなくなったのは、1989年2月9日。今年は没後33年になります。
私くらいの年齢のひとは、鉄腕アトムを見て育ったといっても過言ではありません。
膨大な作品群の中でも、特にあげろといわれたら、やはり「火の鳥」かなと思います。
中でも未来編、「西暦3404年――地球は急速に死にかかっていた。」
こんなフレイズから始まります。

地上に住めなくなった人類は、地下に「永遠の都」をつくりました。
メガロポリス・ヤマトを支配するのは、電子頭脳ハレルヤ。
このまちでは、市民の服装から朝食の食べもの(合成パンななど)にいたるまでハレルヤが決めます。
人類戦士・山之辺は、禁じられている不定形生物ムービーと暮らしていたのがばれてハレルヤの怒りをかいます。

ちなみにムービーとは、「人間の心をやさしくゆさぶって」、思い出の世界をみせてくれる宇宙生物。
ふむふむ。これはだれもがとりこになるかもしれません。
まして機械の支配する世界なら。

そして、未来編のなかで一番怖いところは、ヤマトの電子頭脳ハレルヤと、レングードの電子頭脳ダニューバーが対決し、戦争を始めてしまうところ。
「ビュー、あなたとはあわないわ。どっちかが消えるべきなのだわ」
「そうね、戦争ね、ヅヅヅヅ」
「私の計算ではガリガリ戦争以外にガリガリありません」
(ちなみに、どちらの電子頭脳もなぜか女性?)
こうして戦争により、地球上のすべての生物が死に絶えます。
残るのは山之辺のみ。
彼は、火の鳥によって、地球上の生命の誕生から進化まで、見守ることを義務づけられます。
途中、頭脳の発達したナメクジ文明が興り、彼らが地上の支配者になったことも。
けれど、自然に復讐されて滅びてしまいます。

瀕死のナメクジが、乾ききった地上で最後にいうことば。
「なぜわたしたちの先祖は、かしこくなろうと思ったのでしょうな。もとのままの下等生物でいれば、もっと楽に生きられ、死ねたろうに・・・進化したおかげで・・・」
しみじみと心に響きますね。
作品の中で、生命の尊厳について描きつづけた手塚治虫氏。
私たちに、ひとの尊厳を守るために大切なのは何か考えよ、といってくれているようです。

生命を産み出そうとして失敗し、神に問いかける猿田博士
猿田博士が絶望のなかで、神に語りかける言葉が心に残る。
「神よあなたは偉大だ あなたは宇宙をすべ このおろかな人間をおつくりだされた!
そのあなたがいま みずからつくられたこの地球を・・・・・・人間を・・・滅ぼしつくそうとなさる
なぜですか?・・・」
そして終わりに、「わしに生命の秘密をお教えくだされ!!」
まるで、私たち人間すべての叫びを、替わっていってくれてるようです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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