降る雪から連想する谷川俊太郎の詩「トタン屋根に降る雨」

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

先日、しんしんと降る雪を窓ガラス越しに見ていたら、
谷川俊太郎の「トタン屋根に降る雨」という詩を思い出した。
トタン屋根なら、たぶんパラパラとか、パチパチとかそういう音なのだろうけど、粉雪が空から絶えず落ちてくるのをみていたらそんな考えが浮かんだ。
この詩では、降る雨音から人の死まで連想してしまうところが凄い。

そして私もいつか亡くなった人々のことを考えていた。この年になると死者たちはみんな身近な人々。雪の降る中、静かな時間が流れていった。



「世間知ラズ」(谷川俊太郎)より

トタン屋根に降る雨

子どもだった頃から同じ音だ
落葉松の枝に散らされた雨のしずくが
不規則に屋根を打つ音はむしろ乾いていて
音楽とは似ても似つかないのが快い

凍りついた霜のような模様のガラス窓と
こてあとが残してある白い壁と
ゆがんでたてつけの悪い扉がこの家の特徴だ
毎年夥しい虫が家の中で死んでいる

もう子どもの泣き声や笑い声は聞こえない
人は年をとってだんだん静かになる
表面はどんなに賑やかでも

身近な死者が増えてきた
彼らにしてやれたことよりも
してやれなかったことのほうがずっと多い

     ~☆~~☆~

最後まで読んでくださりありがとうございました。
ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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