塩野七生「愛の年代記」中の、短編「女法皇ジョヴァンナ」について

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

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映画「教皇選挙」を観たあと、「コンクラーベ」は文字通り根くらべだと、塩野七生さんがエッセイで述べている、と書いたのですが、気になって調べてみたら、「愛の年代記」中の短編「女法皇ジョヴァンナ」の中にあった記述でした。

ローマ法王は男性という決まりがあるようですが、歴代の法王の中にはジョヴァンニ八世という女性法皇がいたのではないかという話です。その存在は殆ど伝説化されているようだし、真実ではないとされています。

イギリス人で修道士の父のもとに生まれ、男装して修道士の姿になりドイツからギリシア、そしてローマへとやって来ます。高い知識と知見のある彼(彼女)は、法皇レオーネ4世に信頼され、聖マルティーノ学院の神学教授になります。

学生たちからも尊敬され、のちにレオーネ4世がなくなると次の法皇に選出されます。けれどのちに修道士と恋に落ちて妊娠し、いつ産まれるかの計算方法に無知だったため、寺院での大事なミサの最中に陣痛で苦しみながら子を産み亡くなるという話でした。

このことは後になかったことにされたそうですが、ローマの人々は彼女を悼み、通りに長いこと像が建てられていたとのこと。

これは本当かどうかはわからないそうですが、何人もの作家が興味をもちその話を物語のような形で伝えているとのことです。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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