「あなたたち、いつから・・・?」「9歳のときから」「身分が違うのにどうして会えたの」「小鳥が逃げて鴨川の縁まで追いかけてそこで・・・」「え?」絶句する倫子さま
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
「光る君へ」最終回、皆さんの演技が素晴らしかったですね。
道長が病に倒れたあと、倫子がまひろ(紫式部)と初めて心をわって話すところですが・・・。
「あなたたち、いつから?」
「9歳のときから」
「身分が違うのにどうして会えたの」
(ついついお姫さま気分が出てしまう倫子さま)
「小鳥が逃げて鴨川の縁まで追いかけてそこで・・・」
「え?」
絶句する倫子さま。
(幼なじみだったのね・・・)
ここで倫子さまが、えらいのは、
「あの人のそばにいて、あちらに行かないようにしておくれ」
と、まひろに頭を下げるところ。
心の底から、道長を大事に思ってるのですね。
能面のような凄みのある美しさ
倫子さまは、つらい気持ちや怒りを抑制し、最後まで品の良さをくずさなかった。
それが北の方のプライド。また、黒木華さんの演技が素晴らしかった‼
感情を抑制していて、ちょっと能面のような凄みある美しさでした。
吉高由里子さんのまひろも、倫子の気持ちを受け止めて、悲しみながらも凜として使命を果たそうとしていました。
道長(柄本佑さん)との最後の場面で物語をよみつつ、かたわらで幾日か過ごすというのも味わい深い。しみじみと泣けました。
ここで、まひろは告白します。
「光る君の最後を書かなかったのは、幻がいつまでもつづいてほしいと願ったからです」
道長の最後も、きては欲しくなかった。
道長の助けなしに源氏物語は長編にならなかった?
「俺の寿命はここまでだ。世の中は何も変わっていない。俺はいったい何をしてきたのだろう」
まひろに問う道長。
「あなたさまが収めていた間、世の中は平穏でした。そして、源氏の物語はあなたさまなしでは、生まれませんでした」
道長に向けての、何よりのことばでしたね。
「源氏物語」については、ドラマを離れてもそうではなかったかと思います。
紫式部はすごい才能の持主ですが、紙の大量の供給ほか、陰になり日向になり道長の助けがなければ、あそこまでの長編小説は生まれなかったかもしれません。
乙丸と旅に出るまひろ、どこに向かうのか?
最後、乙丸(矢部太郎さん)とふたり、旅に出る姿もしみじみとして心に残りました。
「たとえ、死に向かう旅でもお伴しますよ」っていう感じです。
乙丸にとってまひろは、生涯かけて守り抜くお姫さまなのですね。
二人の傍らを、馬に乗って駆け抜けていく双寿丸(伊藤健太郎さん)もいいですね。
摂関政治の終りが近づいていることや、院政からやがて武士の時代に向かっていくのを感じさせます。
そして、最後のまひろ(紫式部)のことば、
「道長さま…嵐が来るわ」も余韻が残りましたね。
一年間楽しませていただき、本当にありがとうございました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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