敬老の日に「ロストケア」を観ました。高齢者42人をしなせた介護士 斯波を松山ケンイチ、検事 大友を長澤まさみが熱演しています。
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
敬老の日に、あえて「ロストケア」を観ました。
高齢者42人を死なせた介護士・斯波を松山ケンイチ、彼を追いつめる検事大友を長澤まさみが演じています。
ある日、訪問介護センターの所長が死体で発見され、介護士・斯波が疑われます。彼を調べる大友検事。
やがて大友は、斯波の介護センターで、異常なほど老人の死亡率が高いことに気がつきます。
取り調べの中で、斯波は42人の老人を死なせたと自白。彼は、心優しく熱心な介護士で、老人や家族のみならず、職場の仲間にも厚い信頼を受けていました。
斯波は悪びれずにいいます。
自分がしたことは殺人ではなく救いなのだと。
「僕は42人を救いました」
怒った大友は、人間の尊厳や権利について熱く語ります。けれど、すべてが空しくひびきます。
斯波は、自分の父が「42番目」であると話します。
父正作(柄本明)が認知症になり、悲惨な生活の中、意識のあるときに「ころしてくれ」と懇願されたのだと。
そして彼はいいます。
「社会には穴が空いている。いちどでも穴に落ちたら抜け出せない」のだと。
彼が読んでいたという聖書の黄金律、「人にしてもらいたいことは何でも人にしなさい」という言葉。
これは彼の頭の中で、どのようなものに昇華してしまったのでしょう。
介護は双方にとって試練
わたし自身が71歳という年で、何年か前には、親の介護も少し経験しました。一筋縄ではいかない。
親にも子にもつらい体験です。神様はなぜ人生の最後に、こんな試練をあたえるのかと思いました。
親は親のまま、子の保護者としての立場を全うさせてくれればいいのに。
親の尊厳はめちゃくちゃになる。あるいは、いつでも自分を無にしなさい、捨てなさいという、人生の最終章にあたえられた試練なのでしょうか。
少し前、自殺ほう助について「眠り草」という、短い小説めいたものを書きました。
つくりものくさい設定ですが、そのような中でしか、まだ自分の死を決定することは難しい。さらには、家族との葛藤もあるでしょう・・・。
「終活」以上に、目を背けてはいけない事柄かもしれません。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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