「青天を衝け」ついに千代さんがなくなってしまった。悲しむ渋沢栄一。来週は慶喜公も登場か・・・

大河「青天を衝け」、ついにその日が来てしまった。
献身的に渋沢栄一につくした妻の千代さんが亡くなってしまったのだ。
コレラだった。

幕末から明治期まで流行ったコレラ

この疫病は、江戸時代末期から頻繁に流行し、コロッと亡くなってしまうことから「コロリ」と称されていた。
明治のころには神奈川から流行し出し、当時3万人ほどの人がこの疫病で亡くなったという。
コロナ禍の中で、私たちは疫病に恐怖する社会を体験した。
まだ医学がそれほど発達していない明治期、流行病の恐ろしさは今の比ではなかっただろう。

妻を亡くして悲しむ栄一。その悲痛な叫び。
「お千代、いかないでくれ。おいていかないでくれー」
本物の千代さんも、亡くなった時の顔がたいへん美しかったという。

栄一の吉沢亮くん、ほんとうに体当たりの演技が凄いな。
最初は思わなかったけど、だんだんと栄一が入り込んできて、
今では、この時代に、吉沢亮くん演じる栄一が活躍してくれてることにワクワクしてしまう。
そのお陰で今の日本がある。

でもただひとつ言うとしたら、千代も栄一も何十年たってもちっとも老けてない(^_^;)
まあ、いいんですが(笑)
まだ20代に見えるのはわたしの老眼のせい・・・

画像は、大河ドラマ「青天をつけ」公式ツイッターからお借りしました

千代は希有な女性

それにしても千代さんは、希有な女性だ。
家を守り、妾と同居することもいとわず、
外国から賓客が来れば、ほうとう!?までつくってもてなし、
超モダンな井上馨夫人の武子 (元宝塚月組トップ娘役の愛希れいかさん) とも、自然体におつき合いしてしまう。
栄一は感謝しても、し切れないだろう。

千代役、橋本愛さんのちょっと不思議な雰囲気が好き。
大好きな女優さんだし、これからますますいろいろな役をやって成長してくれるのを願っている。
正統派もできるし、西郷どんの時の、
実家に帰ってしまう不思議な妻役も、わくわくするほど面白かった。

前様、慶喜公の登場を待つ

あと何回くらいかな。
番組始まってすぐから、最後までずっと楽しめそう。

これまであまり語られてこなかった慶喜の真の姿、
そして幕末から維新にかけて、徳川(慶喜)サイドから描いた意味は大きかったと思う。
とかく、歴史は勝者の側から描かれる。

実は、維新は薩長のクーデターだった、という見方もあり、
それを完結させるために、慶喜公にすべての罪を背負ってもらい、
消えてもらうことが最良だったのだ・・・ヒソヒソ
自決の道を選ばず、つらい立場を生き抜いた慶喜をえらい!と思う。
いずれにしろ、いろいろな複雑な事象がからみ合って動くのが歴史なのだ。

草彅剛さんや、吉沢亮さんが、生き生きと役を演じてくれているので説得力がある。
これまで、なぜ?と疑問に思っていたことがかなり氷解した。
また、明治時代の産業や、銀行の黎明期に活躍する栄一の鬼才ぶりにも圧倒させられた。
   この人がいなかったら、いまの日本、どうなっていたか・・・(^_^;)

とても興味を引く内容の大河。最後まで楽しみだ。

しかも、来週は、前様の慶喜公(草彅剛さん)が登場されるようなのでますます期待感が高まる。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
「青天を衝け」についてはほかにも書いていますので、
そちらもお読みいただけたらありがたいです。

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