私は宮仕えのために夫を捨てるつもりです!と宣言するききょう(清少納言)と、驚いて見つめるまひろ(紫式部) そのまま二人の作品の違いにもなっている。

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

#光る君へ 

画像は、光る君へ公式サイトから

今回、しみじみと良かったなと思うこと

いとさん(信川清順さん)がそのまま、為時の邸に居てくれることになったこと。
為時(岸谷五朗さん)は温情的な優しい人だ。

いとさんのような家に仕える人のためにも、役職に就かねばならぬと為時は改めて思っただろう。
いとさんは、まひろ(吉高由里子さん)にとって、ちょっとばかり薄情な母親ポジション。

何しろ弟を溺愛しているので、まひろが二番手感は否めない。

逆にからりとしたその距離感がいい。
「食べなくても太ってしまうのです」という言葉にはしみじみと共感。
 (私も同じ体質です 笑 若い頃、そういう度に笑われた)
「ここはお前の家である」

この為時は男らしく、かっこいいですね。(男らしいという褒め言葉は今は禁句かもしれないが・・・)

妾さんの看取りといい、このところ為時カブは私の中で上がりっぱなしです。笑
やっぱり、優しさって、強さですね・・・。

この時代それはないでしょうと思ったこと

DSC_9672

さらに今回心に残ったのはききょう(ファーストサマーウイカさん)の言葉。
「私は宮仕えのために夫を捨てるつもり。私は私のために生きたいのでございます」
それを見つめるまひろの複雑な表情。
まひろは、そういうことをしない女であり、ききょうはそういうことをする人。それが二人の後の作品の違いにも現れてくるのだろう。

DSC_9671

この時代にそれはないでしょう、と思ったが、調べてみたら「枕草子」には似たようなことが書かれていた。
枕草子を読んでいると、まるで今の女性の思いのように彼女の感性がそのまま伝わってくることがある。ききょう、清少納言は、千年の時を超えて今も私たちの心の中に生きているのだ。

何という人生の皮肉と思ったこと

道長の兄藤原道隆(井浦新さん)は娘の定子(高畑充希さん)を無理やりに中宮にした。
「皇后と中宮が並び立つ例はございません」と廷臣たち。そして兄をいさめる道長(柄本佑さん)。

この時の道隆の行いを、後々道長が真似することになり、それが定子を窮地に立たせることになる。なんという人生の皮肉。
定子が哀れだ。道長はそのとき、どんな顔でそれを行うのだろう。想像するだに恐ろしい。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

by
関連記事