お市のために懸命に走る阿月(伊東蒼さん)、その姿の美しさに涙した
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
金ヶ崎の戦いでは、ときどき「なぜ信長はあんなに大急ぎで撤退したんだろう」というような意見を時々きく。
けれど信頼していた浅井の裏切りにあい、浅井・朝倉軍に挟み撃ちされるかも知れない状況にいきなり直面したのだ。
お市の方が浅井の裏切りを、小豆袋を使って信長に知らせたという伝承がある。
しかし、今回知らせたのは、阿月(伊東蒼さん)という侍女だった。
小豆袋で知らせる、という伝承を受けて、実際にお市の侍女、阿月が走って知らせるという斬新な、胸を打つストーリーにしていて、まるで1話完結編のような完成度だった。
脚本家の古沢良太さんは、ストーリーをつくるのが実にうまい。
阿月はもともと父に売られた少女だった。つらい状況の中で逃げだし、そこをお市に救われる。
そのときのお市の表情がまた実にいいのだ。慈悲深さにあふれている。阿月は深く恩に感じる。
阿月は子供の頃から走るのが好きな少女だった。つらい境遇から救い出してくれたお市のやさしさをわすれられない。
「自分が走って行って(信長に)知らせる」と阿月。
それをとめるお市。その表情もまたいい。
美しさっていうのは、顔の造作だけではないんだなと、つくづく思う。
きっと心の中が思いやりとか、やさしさでいっぱいになった時、人は最も美しく見えるのだろうね。
北川景子さんの演技を見ていてよく思う。容姿の美しさだけでなく感情の豊かな方なのだろうな、と。
そして今回、お市のために懸命に走る阿月(伊東蒼)の姿の美しさにも感動した。走れメロスを思い出した方も多いのではないだろうか。失礼ながら、きっとメロスより、この少女の走りのほうに感動した方も多いのではないだろうか。
命をかける姿の美しさに涙した。
ところでのちの家康と秀吉についての評価だが、家康はたぬきおやじで、秀吉が苦労人というイメージがある。けれど秀吉は甥の関白秀次に濡れ衣の罪をかぶせて切腹させ、三条河原で子や側室39人を惨殺した人だ。
家康の方が何倍もまともで、しかもかなりの期間、家臣に「家康!」とかいわれていたらしいから、きっと権威主義でない、気安い雰囲気のひとだったのだろう。
それが家臣たちに守られ、のちに天下統一を成しとげたわけなのかもしれない。それに比べ、暗く小心な秀吉。
今回金ヶ崎からの退去で、しんがりを命じられ醜くおびえる秀吉。それを見下ろす家康の不愉快そうな顔。この姿に後の2人の葛藤を見た気がする。
ムロツヨシさんの今後の怪演に期待する。
やさしく気弱だった家康も少しずつ変わってきている。最近、いざというときに見せる、松潤さん家康の決意を表す表情がいい。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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