中国で上野千鶴子さんがブームになっているそうだ

ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

中国で、上野千鶴子さんの書籍がベストセラーになり、ちょっとした上野千鶴子ブームが起きているそうだ。
さる書店では本の売上げが2位とか。

どうしてだろう?
なぜ、人気なんだろう。

上野さんといえば、社会学者であり日本のフェミニズムの第一人者。ファミニズムは思想的に左といえば左だけれど、いったい上野さんの思想のどこに惹かれているのだろう。

失礼ながら今の日本では、上野さんほど過激になれなかった同年代の女性たちが、一見自由に見える生き方に憧れて手に取るくらいではないだろうか。

まあ、人のことばかりも言えないが・・・冷汗

ところで、私が大学生だった1970年代は、まだ学生運動がくすぶっていたころで、よく校門前には装甲車が停まっていたり機動隊が立っていたりした。やがて運動は沈静化し目立たなくなったけれど、水面下では脈々と続いていたようだ。

かわりに出てきたのが社会学だったりしたが農村研究とか、家族とか、オートメとーションと人との関係とか、ひたすら地味なものだった。

学生運動からフェミニズムへ

そんな中現れたのがフェミニズムだった。その女性中心の考えは新しい時代のさきがけとも見えて脚光を浴びることになった。その根底にあるのはマルクス主義的なものだったけれど、まあ、目立たないっていえば目立たない。

そこに上野千鶴子さんのような大スターが生まれたのだ。それまで抑圧されてきた女性が、自分を自由に表現したり権利を主張していいんだよ、というのだから注目されて当然だ。

上野さんの力は偉大だ。

そのカッコいい生き方に憧れ、結婚よりもまず仕事、と考える女性が急速に増えていった。上野さんがいなかったら女性はまだ、冗談じゃなくお茶くみ当番をして、男性社員の茶碗を洗っていたかもしれない。

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さらに「おひとりさま」シリーズでは一般女性からも喝采を浴びることになった。女性に、ひとりで生きていく自信をあたえたのだからたいしたものだ。

結婚よりひとりを選ぶ女性の増加

一人でも生きられる・・・!に憧れて、結婚より仕事を選んだ女性は少なくない。その結果、適齢期の女性が少ない日本でますます結婚から遠ざかる女性が増え、少子化が加速されていった。

文春砲で上野さんが入籍していたことを知り多くの人がまさか・・・と驚いた。独身の生き方を選んだ女性の中には、裏切られた、という思いにとらわれた人も多いのでは・・・。

そんな上野千鶴子さんが中国で一大ブームになっているという。

驚いた・・・!

中国女性もその自由な生き方に憧れるのだろうか。
やはり上野さんは、もってる女性なのだ。
これから、中国でフェミニズムの一大ブームが生まれるのだろうか。そして中国人女性も、かつての日本人女性のように、結婚より仕事を選ぶ女性がふえるのだろうか。

現地のあるジャーナリストは、「非婚傾向を警戒する当局は苦々しく思っているのではないか」と話しているという。これから上野千鶴子ブームがますます広がるのか、沈静化に向かうのか、たいへん気になる。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。


 

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