「母親になって後悔してる」の言葉は、今も女性の気持ちをざわつかせる。

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

イスラエルの社会学者オルナ・ドーナトの著書「母親になって後悔してる」は、今もって、女性の気持ちをざわつかせる。

なぜだろう。

なぜ、この言葉を聞くと女性はみんな平静でいられないのだろう。

わたしぐらいの高齢女性になれば、
「そこまで言わなくても・・・」とか、
「言われた子供がかわいそうだ」と思うのだが・・・。

20代の初め頃なら、
「へ~え、そんな風に思うんだ」
「子供ってそんなに可愛くないんだ」
「じゃあ、やっぱり子供産むのやめとこー」
って、思ったかもしれない。

本を出版後、オルナ・ドーナトさんのもとにはSNSを通し、
たくさんの中傷や意見が寄せられたそうだ。
「そんな風に思う母親なんていない」とか、「おまえは母親失格だ」等々。

たしかに子育てに疲れ、「わたしは子育てに向いてないんじゃないか」と思うことはしばしばある。
自分のせいで、子供を不幸にしてるんじゃないかとか、ちゃんと伸ばしてあげられてないとか。
子育て中は、果てしない悩みの連続だ。

そんなとき、「母親になって後悔してる」とかいう言葉を聞くと、ああ、やっぱりと・・・思わず共感してしまう。

でも、苦しいこともたしかにあるけれど、これくらい喜びをあたえられることはない。

子を持つって、生きている意味をあらためて考えてしまうほど厳粛なことだ。
何百年何千年とつながっている命の不思議や、宇宙の不思議さえ感じさせる。

ラファエロの「聖母子」 ウィキペディアからお借りしました

わたしは不器用な母親だった。
子育て中は、何度も夜泣きする子にこちらが泣きたくなるほどだった。
けれど泣いた後で、眠ってしまったわが子に添い寝していると、世の中にこんなに可愛いくてたいせつなものってあるだろうか、と思った。
至福の時間だった。

そして気がつけば、子供が育つ以上に自分が成長していた。あんなにワガママだったわたしが・・・。
「わたしは、子供を持つべきじゃなかった」
これを聞くと悲しくなる。このことばは子供を傷つけている以上に、母親を傷つけている気がする。

子供たちはみんな産まれてきてよかったと思っているだろう。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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