終戦の日に思い浮かべるのは、若き叔父の出征する姿です

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

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今年の8月15日は、79回目の「終戦の日」でした。
皆さんは、どう過ごされましたか。

戦後に生まれた人はみな本当の戦争を知りません。私もそうです。私が身近なものとして感じられたのは、従姉妹に頼まれて、伯母(父の姉)の短歌を整理していたときでした。

伯母が亡くなったあと、従姉妹(伯母の娘)に膨大な伯母の短歌を見せてもらいました。
そして、どうしたらよいかと相談され、まとめて冊子にすることにしました。
一首ずつも入力することは、知らなかった伯母の心に触れていくようでした。

        冷夏
井戸水もかれはてむとす長日照りどうだんつつじの葉先こげたり
入院の五日目で死ぬおとうとの思ひ出多き幼き頃を
十八才駅の桜の満開に志願の列車散る花の中
終戦にシンガポールの捕りょとなり不思議に帰る弟の姿


いずれも先に亡くなった叔父(父のすぐ下の弟)を悼んで詠んだものです。叔父はまだ10代で出征し、捕虜となりました。

戻ってくるまでどれくらい心配したことでしょう。日常生活ではなかなか伝わってこない、家族の心情を短歌が伝えてくれています。


父も伯母も叔父も今は故人です。
父と比べて強気だった叔父。そんな叔父の出征する少年兵のような姿が目に浮かんで、詠む度に思わず涙ぐんでしまいます。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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