「60歳過ぎたら、死の準備期間ですね」数年前30代の女性にいわれた。当たり前のことなのになぜかドキリとした。

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
「60歳過ぎたら、死の準備期間ですね」

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 数年前、30代の女性から言われたことば。

 「うん、そうだね」

 あまり意味もなくうなずいた。
「ほんとはだれも、そんなこと思ってないんだよ」

 心の中でつぶやきながら……。でもひょっとすると、自分の終わりの日から逆算し、生をつないでいく生き方もあるのかもしれない。

また仕舞われ方などもイメージし、そこをひとつのピリオドと考えておけば、よけいに残りの生を愛おしむ気持ちになるかもしれない。死は生の先にある自然の現象なのだから。

ずっと新しい、仕舞われかたがあってもいいかなあ、と思っていた。

特にマンモス団地で暮らした人は、どんな終焉を迎えたらいいのかと。
死んだあとも、いくつかの家庭が寄り添うような形もいいのではないか。そう、思って数年前、団地のそばにできた墓地にささやかなスペ-スを求め、そこに小さな墓石を立てた。名前も彫ってもらった。なかなか厳粛な気分である。
また、少し安心する気持ちもあった。落ち着き先ができるというのは良いことだ。

ホッとして、少し疲れて、団地に戻ってくると、夫と二人満開の薔薇を見ながら、商店街のダイニング春でコーヒーを飲んだ。なんだか小腹が空いている気がしてシフォンケーキも注文した。

肩の荷をひとつおろした気分。
最近、知り合いもそこを買ったと知って、驚いたり喜んだり。
やっぱり団地住民は、周りに人がいないと寂しくなるのか。

春になれば、バス通りの満開の桜が見える、墓地ははそんな場所にある。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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