「おひとりさまの老後」の上野千鶴子さんが入籍していた。

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おひとりさまシリーズが人気の上野千鶴子さん、最近、さまざまなところでお名前を見かける。

上野さんと言えば「おひとりさま」シリーズが人気だ。私も何年か前、「おひとりさまの老後」を買って読んだ。

この中では、さまざまな女性の暮らしを紹介している。
山荘暮らしを望む夫の意志を尊重して共に山で暮らし、夫亡きあともそのまま山荘で一人暮らしをする高齢女性。どこか、外車を走らせて毎週亡き夫の元に通ったという上野さんの姿を彷彿とさせる。

また、「シングル女性のための都市型集合住宅」では、女性同士の共同生活など新しい住み方の提案もされていて興味深く読んだ。

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上野さんと言えば日本のフェミニズム学の権威で、どうしてもそちらに目がいくが、女性の新しい生き方や住み方を提案した点でも評価できる。何よりも女性に、自信を持つことを教えてくれた。

マイナス成長に向かう日本で、「みんなで貧しくなろう」と〝画期的〟な提案をした。だが、ご自身はタワーマンションに住み、高級外車を乗り回し別荘を持っているというのでは説得力がなかった。

高名で金持ちで社会的名声もあって・・・それなのに独身の寂しさをわかってくれている。「だからわたしもがんばろう」そう思う女性は多かっただろう。だから「おひとりさま」シリーズは売れに売れたのだ。

週刊文春の記事を読んで上野さんが入籍していたのを知り、衝撃を受けた人は多い。
「あこがれだった学者と愛を貫いた」
「お似合いだ」
「老いらくの恋は素晴らしい」
などの肯定的意見も散見される。

けれども自身が結婚しないだけでなく、教え子の学生や後進の研究者、そして社会全体にも「結婚しない、一人で生きるほうがかっこよい」という風潮を広めた。
教え子の研究者は先生に、「結婚します!」と報告するのが気まずかったという。本当は「おめでとう」のはずなのに。

彼女ほどの人なので社会にあたえた影響は少なくない。現在の少子化にも少なからず影響をあたえているかもしれない。

上野さんの生き方に憧れて結婚をやめてしまった多くの女性たち。
そんな女性たちに向かって、「やはり結婚は素晴らしい。あんなことを言ったのは間違いでした」と素直に謝るべきではないのか。

そして、「これからは、私の言ったことばを忘れご自身の道を歩んでください」と。
それがジェンダー学者・上野千鶴子さんがご自分の言葉に責任をもつということではないでしょうか。

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。7


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