泥沼ストーリー好きさん集まれ!読み出したら抜け出せない泥沼小説10選
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

今回は私の好きな泥沼小説をご紹介します。
いずれ劣らぬ泥沼文学だと思うのですが、読み終えたあと逆に、この小説の中の人たちに比べたら、私の人生って、それほど悪くないんじゃないかって、思っていただけたら最高です。
『人間失格』 太宰 治
ご存じ、「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」で始まる太宰文学の代表作。津軽の大地主の家に生まれながら人としての生き方に悩み、廃人になった大庭葉蔵の絶望を描いています。半世紀ぶりに読み返したら、それほど暗くなかった。
『紙の月』 角田光代
銀行勤めの女性が、ひょんなことから年下の大学生に心を寄せ、顧客の金に手をつけたのがはじまり。そこから徐々にエスカレートしていく転落劇。人気作家・角田光代のベストセラーで映画化され、宮沢りえさんが銀行員の女性を演じました。緊迫シーンの連続です。
『彼女がその名を知らない鳥たち』 沼田 まほかる
数年前に別れた男性を忘れられないけれど、仕方なく、クズで不潔な駄目男と暮らす女性。その愛憎劇。そして後に明らかになることとは・・・。蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李の出演で映画化されています。この作者には『ユリゴコロ』など怖い作品が多い。
『死の棘』 島尾敏雄
やさしく愛情深い妻が夫の情事を知り、人格が豹変して夫を責め続けます。それが日ごと夜ごとくり返されます。ついには妻が純粋で至高の愛に生きる聖なる女性に見えてくる不思議な作品です。
『生きてるだけで、愛。』 本谷有希子
鬱による過眠症で引きこもりのヒロイン。恋人の男性と同棲しています。そこに、入り込んでくる恋人の元彼女。彼女はしつこいくらいヒロインに自立を迫り・・・。芥川賞候補作。趣里、菅田将暉、仲里依紗で映画化も。
『痴人の愛』 谷崎 潤一郎
主人公は、カフェで見いだした美少女ナオミを自分の理想の女性に育て上げようとする。けれど成熟するにしたがい妖艶さを増し、ついには愛欲の奴隷となって、生活を荒廃させていくという一人の男の墜落の物語。けれど、それは主人公にとって究極の幸せな愛の形だったのかも知れません。
『あちらにいる鬼』 井上荒野
作者の父 井上光晴と瀬戸内寂聴との間の不倫。そして、苦しみながらも矜持を保ち続けた母。この三人の特殊な関係を、傍らから見続けた長女である著者が小説にした衝撃作。書くこと、愛することは同じなのかと思わせる。モデルとされた寂聴氏も絶賛。
『チャタレイ夫人の恋人』 D.H. ロレンス
クリフォード卿夫人の夫は戦争で下半身不随に。夫人は散歩の途中で会った森番のメラーズと偶然に結ばれてしまう。魂の愛か肉体の愛か。そして魂の平穏はどこから?当時「チャタレイ裁判」で話題を呼んだ作品。
『蕁麻(いらくさ)の家』 萩原葉子
これを読んだときは心底驚いた。萩原朔太郎の長女である作者が、育った萩原家をモデルにした小説。母は若い男性と出奔、祖母は母をなじり、孫にも異常なほどつらくあたる。叔母や知的障害のある妹、そして情けないほど頼りにならない父 朔太郎。虐待されて育つ惨めな家庭での日々。そして思春期にも不幸の連鎖が。
『授乳』 村田沙耶香
すでにこわれている私の家にやってきた家庭教師の「先生」。こんな家の中で、先生と私は特別な時間を共有したはずだったが・・・。私を苛立たせる母と無神経な父。夜中に同僚を連れてきた父のために、ゴミ箱から拾い上げたレタスでサラダをつくる母の背中が恐ろしい。
〈番外編〉
こおろぎ嬢 尾崎 翠
この小説は、今回のテーマとは真逆の内容です。純粋に文学に集中した、才能ある、中年に達しようとする女性の独白です。結婚もせず子も持たず、文学への憧れを持ち続け、そして今、寂しさ空虚さを自身で「こおろぎ」と揶揄せずにはいられない。この小説を読んで、恐ろしさに震えなかった女性はそういないでしょう。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。










