「青い壺」(有吉佐和子)。25年度上半期文庫ランキング1位 13の連作短篇がつたえる不思議な心象風景 黒柳徹子さんが帯で絶賛しています
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

最近読んでいる本です。
有吉佐和子の「青い壺」文春文庫
2025年度上半期、文庫ランキング1位とのことで、興味をもって購入しました。13の連作短編集。黒柳徹子さんも、「感情が手に取るように分かる。とても見事!」と絶賛。なぜ今50年前のこの本が、興味をもたれているのでしょう。
ある陶芸家の焼いた美しい壺が生々流転をくりかえし、その度ごとに周囲の人々の心にゆらぎが生じ、奇妙な出来事が起こったりします。
特にこわい第二話
退職後の男性がかつて勤めていた会社を訪れます。世話になった社長にお礼の壺を手渡すと、そのままエレベーターに乗りかつて彼のいた部署へ。
そして、すーっと彼がもと座っていたデスクの前に腰をおろします。
それから右手にはんこをもって、目の前の伝票の束に一枚一枚はんこを押していきます。
ごく自然な動作なので最初はだれも気がつきません。やがて、
「すぐ前の席にいた社員が、それに気がついた。声が出ない。女子社員が腰を浮かした。」
数人が見守る中で、男性は悠々とはんこを押し続けます。
この話の面白いところは、白昼夢のような出来事なのに、会社という日常の中に淡々と実務的に進行しているところです。
そしてさらに恐ろしいのは、だれでも退職後に会社に行ったら、同じ事をやってしまうのではないか、という恐怖を感じさせるところではないでしょうか。
くれぐれも退職後は、会社のかつて、自分の所属していた部署を訪れないでください。日常生活から逸脱してしまわないためにも(__;)
ぜひ読んでみてください。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
2025-10-14 by
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