「べらぼう」35回。「蔦重大明神が余を励ましてくれている」と誤解して喜ぶ定信(井上祐貴さん)。悔しがる春町。そして歌麿は嫁さんを得て新境地へ

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

「両国花火」喜多川歌麿  Col Baseからお借りしました

べらぼう34回、

「蔦重大明神が、余を励ましてくれてる」
新作黄表紙を読んで大喜びの定信(井上祐貴さん)。
この楽観性が育ちの良さを表しているようです。

そして、皮肉が通じなかったことに焦る蔦重(横浜流星さん)。
戯作者一同知恵をしぼります。

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そんな中、出されたのが恋川春町先生(岡山天音さん)の作、
「鸚鵡返文武二道」。
元文学少女おていさん(橋本愛さん)は、

「これ、やり過ぎじゃない?あぶないわよ」
と、心配します。
ところが蔦重たちは、少し前、

定信にまったく皮肉が通じなかったから、
「これくらいでいいんだよ」
と判断。

昔も今も、どこが火種になるかわかりません。
明誠堂喜三二(尾美としのりさん)の

「文武二道万石通」が大人気だったので、
春町は、今度の作もたぶん大丈夫だろうと判断したようです。

しかし今回は、おていさんの心配が現実になりそうです。

次回予告、白装束の春町先生が怖い(__;)

歌麿の大首絵

今回、嬉しかったのが、やっと、歌麿が長いトンネルを抜け出して、

自分の描きたい絵を見つけたことです。

きよさんの洗濯物を干す姿から、
女性の美しさや、しなやかさを見いだすとは、
さすが歌麿と思いました。

女性の美しさを伝える歌麿の絵が、

国を超え、時代を超えて、
西洋の絵画にも影響をあたえたというのは、
ほんとうに素敵ですね。

歌麿の絵は、やはり女性の美しさを追求した
ルノアールの絵に通じるものがあるようです。

線の優しさとともに、
絵の女性に含羞のようなものがあるのも
人気を得た理由でしょうか。

ドラマの中のように母に愛されなかったとしたら、
絵の女性に、母性への憧れも、
込められていたのかも知れません。

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そして間もなく、定信による息の詰まるような
統制の時代が始まります。
華美を避けるようにとお達しが出て、
歌麿の絵も全身像から、大首絵(上半身のみ)へと移行。

それにより逆に、表情のやわらかさや、個性が出て、
歌麿の大首絵は大ヒットします。

歌麿の絵は、さまざまな女性を
モデルにしてるのかと思ってましたが、
このドラマのように、たった1人の女性を、
描いていたのかもしれませんね。

きよさんによって、歌麿の才能が花開いたというのは
本当に素晴らしいことに感じられます。

次回、春町先生、なんとか無事でいてください。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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