月見座頭と、花火の夜の見知らぬ客、そして幻想的な十三夜のお月見へ。永井龍男の「秋」

今日は、天気がよくて、若葉台公園のあたりをぐるりと回りましたが、空も雲もほんとにきれいでした。
わかば通信というタウン紙を10年来発行していまして、
10年たつうちに、いろいろなことがあって、
私自身も腰痛が出たり、体調を崩しそうになったり。
やっと10年、もう10年で本当に時の流れを感じています。
お渡しできず気になっていた所に行って、
用事を済ませ、
若葉台に戻ってくると空がきれいでした。
ちょっと夏が戻ってきたような暑さで、素晴らしい青空でしたが
雲の多さに、やはり本格的な秋が忍び寄っているのを感じます。

家に帰ってホッとして、このところ気になっていた、
永井龍男の「秋」を再読できました。

これは舞台は鎌倉なのですが、狂言の「月見座頭」の話から入り、最後は「私」が寺の境内を借りて月見をし、
「靴の滑るくらいは些細なことで、ここからどこか、さらにどこかへ入っていけそうな気もした。」
と、胸騒ぎするような不思議な気分で締めくくられた短編です。
また、伏線としてその前に、娘の材木座の家で花火見物の催しをした際に、だれもしらない客が何組かいた、などの話が挿入されていて、怪しい気分がいや増しになります。
生と死の狭間を行き来していくような不思議さを感じさせる小説です。
今年の十三夜は、10月18日。
この夜は、永井龍男の「秋」を思い浮かべながら
ぜひ、夜空を仰いで、十三夜の月を鑑賞されてはいかがでしょう。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
2021-10-14 by
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