「男は20歳までに、一人くらい子を持っているべきだ」1000年前の常識は今の私たちの非常識

「夜半の寝覚」(円地文子・中村真一郎訳、河出書房新社)㊨と、それをもとにした「夜の光に追われて」(津島佑子、講談社)

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

12月18日の「キャンドルナイト in若葉台」の宵に、それて「ワイン片手に交流会」というイベントがあります。(末尾にチラシ掲載)

いろいろな人が集まって、ガヤガヤと話したりスペインワインの試飲をしたり。そして未婚の人たちにもきてもらって交流できたらいいんじゃないか、とそういう会です。

今日ある方から℡いただき、
「今の女性は、なかなか正社員で働けない、だから結婚もたいへん」
というような話になりました・・・。

「男性は男性で、家庭を持つ責任がもてない」
そんな話も出て、

「まあ、やはり大事なのは交流の輪をひろげることですね!」
と意見が一致しました。皆さん、同じ思いなのがわかって、嬉しかったですね。

つらい運命に苦しむ夜半の寝覚の大君

ところで、京都に行ってから、一寸興味がわいて今日は「夜半の寝覚」(円地文子・中村真一郎訳)をパラパラとめくってました。

この話は冒頭から、主人公の中君が、姉の結婚相手の子どもを宿してしまうというショッキングな出来事から始まります。
そして姉を裏切ったことに苦しみつつ、中君は隠れ里で女の赤ちゃんを生みます。赤ちゃんは男性に引き取られ祖父母である両親に預けられます。祖父母はむしろ喜んで子を預かるのですね。ひとうの命がいかにかけがえのない大切なものかがわかります。

この中で、あ、と思ったのは、男の両親のことばです。
「男は20歳ぐらいまでには、一人くらいは子を持っているべきだ」(本文通りではありません)
というもの。だから大喜びで姫(赤ちゃん)を養育するのです。

今は30歳なら早いほう、40歳で結婚し40代半ばで子をもつという例も珍しくありません。
特にコロナ禍になってから、予想以上のスピードで結婚数が減少しています。

「20歳なら、子の一人くらい持っているべきだ」
このせりふが書かれたのが1000年前。その頃の常識から、私たちはなんて遠く隔たってしまったのでしょう。
ちなみに中君が子を宿したのが16歳。
今の私たちの常識は、1000年前の非常識のようです。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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