「おやすみ神たち」(谷川俊太郎 詩 川嶋小鳥 絵) 人には魂があったことに気づかせてくれる詩

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

おやすみ神たち(谷川俊太郎 詩 川嶋小鳥 絵) ナナロク社

夜、1日のやることが終わって寝床に入ると、何も考えずに詩を読みたくなることがあります。そんなとき、読んでよかったなあと思う詩集が、谷川俊太郎の「おやすみ神たち」です。
今、この時間、この詩に出会えてよかったなあとつくづく思えます。

生きていることが嬉しくなる詩、そしていつか自分が自然の一部になってもいいかなあと思えてくる詩、それがこの詩集の中の詩たちです。
そしてたくさん入っている写真もまた、詩のように何か語りかけてきます。

 ※次男さんの本箱から借りている一冊です。このことを付け加えておきます。


「おやすみ神たち」 谷川俊太郎 詩  川嶋小鳥  写真

   空

空という言葉を忘れて
空を見られますか?
生まれたての赤ん坊のように

初めて空を見たとき
赤ん坊は泣かなかった
笑いもしなかった

とてもとても真剣だった
宇宙と顔つき合わせて
それがタマシヒの顔

空が欲しい
言葉の空じゃなく
写真の空でもなく
本物の空を自分の心に

   タマシヒ

タマシヒは怖くない
怖がる心より深いところに
タマシヒはいる

タマシヒは静かだ
はしゃぐ体より深いところに
タマシヒはいる

ヒトが目を通して
タマシヒで見つめると
色んなものが
ふだんとは違って見えてくる

ヒトが耳を通して
タマシヒで聞こうとすると
雑音の中から
澄んだ声が聞こえてくる

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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