鎌倉殿の13人「誓えます」の舌の根も乾かぬうちに「まっ先に一幡様を・・・」とは。驚愕する泰時。

鎌倉の比企谷にある妙本寺。1260年創建、御家人比企(ひき)能員(よしかず)の屋敷跡に建てられたお寺として有名です

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

「鎌倉殿の13人」、回を追うごとに変化していく義時(小栗旬さん)の表情がすごい。

今回、ついに比企は滅びた。それをしたのは、時政(坂東彌十郎さん)、義時親子だ。政子に「一幡の命だけは助けてね。私に誓えますか」といわれて、「誓えます」と答えた義時だが、そのすぐあとに、息子の泰時に「すぐに一幡様をころせ」と命じる恐ろしさ。

「え」と動揺する泰時(坂口健太郎さん)。

息子には理解不可能。父が遠くに行ってしまった瞬間だ。この人はもうかつての父ではないのか。

観ていた方はみんな、このときの義時の言葉と、そのどす黒いナイフのような表情にどきりとしたことでしょう。

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伊豆の純朴な青年の頃からここまでずっと、義時を見てきた私たち。
その表情を見ながら
「本当はいい人なのに頼朝に命じられてつらい仕事をさせられている」「善良な義時が気の毒」「まだまだ大丈夫、悪に染まっていない」
と、かばう気持ちでいた方も多いことでしょう。

けれど、それを裏切られたのが14日の「一幡さまを・・・」の言葉だった。

一族を守るためなら、悪にでもなろう、と決意したその瞬間。
いや、凄いものを見てしまったという感じですね。

鎌倉初期の過酷な時代には、善意や人の良さなどなんにもならない。
自分が殴り合いの、サバイバルゲームのまっただ中にいることに気がついた義時

八重のもとに貢ぎ物をしていた義時も本物なら、
こうして冷酷、冷徹になった義時も本物。
きっとどちらにも、義時なりの誠があるのでしょう。

どんな手段を使ってでも北条は生きのびる、そのためには手段を選ばぬ、悪にも手を染めようと決意した顔なのでした。その表情の変化が見事としか言いようがありません。

親子の気持ちが一致

その時点で、父時政と、息子義時の気持ちは完全に一致した。父時政も、家族思いの人のよい父親の顔からいつの間にか権力を手に入れずにはおかないという、野心家の顔になっている。

もう、りくにそそのかされて・・・ではなく、もともと時政のもっていたものが、この状況下の中で開花した(汗) とも言えるかもしれません。
大姫の死に泣いた優しいおじいちゃんはいずこに、っていう感じです。

こうして親子共々変貌を遂げた北条家は強い。
お二人ともこの変貌を、たいへん見事に見せていて、さすがです。

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一度悪に手を染めれば、もう後戻りできない。
そして、この時点で親子の思惑は完全に一致。比企能員(佐藤二朗さん)を屋敷に呼び寄せる。ここではまったく躊躇しない。


「戦支度では行かない。誇り高い坂東武者が戦支度もしていないものを襲うはずがないではないか」といって時政の屋敷に向かい、たちまち北条側の武士たちに囲まれる能員。

「丸腰のものを襲うなんて、末代までの恥だ。坂東武者として恥ずかしくないのか」
「ここで負けるわけにはいかない。そのためには何だってやるのが坂東武者さ」

平然と応える時政。
 なんという暴言。しかしこのなんだってやる感が坂東武者の真の強さ、そしてドラマ「鎌倉殿の13人」の魅力にもなってるのかもしれません。

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慈悲深い父親が、いざとなったら、誰よりも非情になれる。
そんな争いを見ていた泰時が、鎌倉に二度と争いが起きないようにと願って、御成敗式目を制定したのもたいへん納得がいくところです。


今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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