「イン・ザ・メガチャーチ」朝井 リョウ 感想と思い出したことなど
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

「イン・ザ・メガチャーチ」 朝井 リョウ
2026年本屋大賞受賞作
一気に読みました。ストーリーに集中させる力が凄い。
特に前半途中から中盤にかけて、怒濤の展開。次が気になって次々とページをめくりました。
「イン・ザ・メガチャーチ」のタイトルの意味も納得できます。宗教にも推し活にもストーリーが必要、また今の人はすでに、そんな巨大なストーリーの渦の中に取り込まれてしまっているのだと。
また、推し活を経済効果の面から考察してるのにも興味をそそられれました。
まるで敬虔な信者のように
この本は最初、私のような年齢の人間にはあまり関係ないのかもと思っていました。
けれど20年近く前、体験したことで少し思い当たることがありますので、それについて書いてみようと思います。。
当時、関西や関東の劇場付近に頻ぱんに通っていました。身内(娘)が劇団員生でしたので。
やはり推し、という言葉が使われていたかどうかはわかりませんが、それに近い感じで、劇団をとりまくファンの方たちの活動を見ていて驚くことがよくありましした。
ファンの方の中には公演中、くり返し何回も観劇される方がいます。
身内のファンの方にもそういう方がいて、ありがたいと同時に、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
愛ですから・・・!と
そこで、お会いした時に、
「すみません、そんなにしていただいて・・・」
と頭を下げると、
「そんなこといわないでくださいよ。愛ですから」
と、強くおっしゃられて、大変驚いたことがあります。。
カルチャーショックどころか、ズバリ衝撃でしたね。
そういうわけで、推しひと筋になる方の心理も少しはわかる気もします。
そして宗教にも物語があるように、推しにも物語が必要なのだと、この本を読んでよく理解できました。作られたストーリーの中で、ファン同士が燃え、結束はより高まっていく。
人はだれしも寂しいものです。けれど、そのサークルのなかではみんな仲間ですから、もう、寂しくない。そういう嬉しさや喜びもあるでしょう。
ある宗教が信者を増やしたのも、そういうところにも理由があるようです。
「推し活」の経済効果は絶大です
また、この小説では、推し活が経済活動と結びついて、提供者側の思惑にどんどんはまりこんでいく。その裏側も見せてくれています。そうして推しを中心に巨大な経済圏ができるという。
公演に通っていた頃も、経済効果が高い・・・としばしば思ってました。
役者さんにまつわるグッズはもちろんですが、差し入れのお花(今はない)、差し入れ、感想を語り合うためのお茶代、お食事、ホテル宿泊・・・と。
父と娘は平常心を取り戻せるのか?
というわけで、この辺りのことを思い起こしつつ読んで、胸をつかれることがしばしばでした。
のめり込めばのめり込むほど、失ったときの喪失感は大変なものです。
「イン・ザ・メガチャーチ」にもその変のことが書かれていて、彼女たちがどこに向かうのか、ほんとうに興味をそそられました。
さらにストーリーの先で気になったのは、父と娘の気持ちのすれ違いがどうなるのか。
いつか取り込まれていた自分に気づき我に返るのか、人格崩壊を招くのか、最後まで興味が尽きませんでした。
「BOOKSTAND若葉台」さんの7月18日の読書会はこの本がテーマ
実は、地元の本屋さん「BOOKSTAND若葉台」さんで、6月27日に「イン・ザ・メガチャーチ」をテーマに読書会が開かれる予定でした。それで、私には今過ぎて分からないかと思いつつ本を購入しましたが、読み始めるともう夢中。ただ読書会は台風の影響で7月18日延期になりました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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