「お前は客を呼べる工夫をしているのか」と田沼意次に問われ「まことありがた山の寒がらすにございます」と答える蔦重!

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

画像は、べらぼう公式Xからお借りしました

「お前は客を呼べる工夫をしているのか」と田沼意次。「まことありがた山の寒がらすにございます」と答える蔦重!

NHK大河ドラマは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が始まりました。
主人公は、吉原に生まれ、江戸の版元として数々の出版を手がけた「メディア王」蔦屋重三郎(横浜流星さん)。

喜多川歌麿、葛飾北斎、東洲斎写楽、山東京伝、滝沢馬琴など、数々の作家や絵師を世に送り出した人としても有名です。

語りは九郎助稲荷の綾瀬はるかさん。

花魁姿で吉原を案内してくれました。九郎助稲荷がかわいい。

吉原炎上

はじめに明和の大火災(1772年)で吉原が炎上。人々が逃げ惑う中、九郎助稲荷を背中にかついで危機一髪火災から逃れる蔦重。
これなら、九郎助稲荷は、ずっと蔦重の味方になってくれそう。

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花の井(小芝風花さん)の花魁道中も江戸情緒満点の美しさ。

また一見、華やかな吉原ですが、当時宿場や岡場所に客を取られて、場末の女郎屋では、ろくに食べ物がない。親なし子で、いじめられっ子だった蔦重を、何かとかばい面倒を見てくれた女郎 朝顔も病にたおれ、ついに亡くなってしまう。

どうせなら楽しい嘘を

朝顔は幼い蔦重に話してくれた。
つらい現実を乗り越える際、「どうせ嘘をつくなら、楽しい嘘をつきなさい」と。

朝顔の死に直面し、
「吉原に好き好んでくるやつなんていない。飯だけは食える。それが吉原なんだよ」
と泣く蔦重。
そしてなんとか田沼意次(渡辺謙さん)の邸へ入り込み、岡場所のけいどう(取りしまり)をしてほしいと必死の直訴をする。

ありがた山の寒がらす

話はきいてくれたものの、逆に質問される蔦重。
「お前は何か工夫しているのか、客を呼べる工夫を」と。
どきりとする蔦重。そして目の覚めた顔で答える。
「まことありがた山の寒がらすにございます」

なんて粋な! 
下々の者の意見にも耳を貸そうとする意次の、人としての大きさ(賄賂で有名ではありますが(__;))を感じさせられる。清濁併せ持つのが有能な政治家・・・?

意次の言葉が出版界の天才を目覚めさせた‼ 蔦重も凄いが、ヒントをあたえた意次も凄い。
問題解決には何が必要なのか、どう工夫するのか。いつの時代にも求められることでもあります。

この時代の二人の天才の出会いにしびれました。

ひとの汚い面も何もかも

とまあこんな感じで、紫式部のいた世界とはまるで大違い。けれど貴族の社会も一皮向けば、裏側は生々しい(汚い)人間社会。今回の大河は、人間のそんな面もおおっぴらに表現していく魅力がある。

そんな中で生まれるのが「吉原細見」という吉原案内の冊子。これが最初のヒット作になり、そこから蔦重としての本領発揮になるわけです。次回も楽しみです。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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