源氏に引き取られた美少女若紫について。まひろ「どうなればよいとお思いですか?」彰子「妻になれるようにしておくれ」それは中宮自身の切実な思いでもありました。

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

画像は、光る君へ 公式Xからお借りしました

まひろのもとを訪れた道長は、まひろがひとつの巻を書き終えたと知ります。
そして、「見せろ」と迫ります。

躊躇するまひろ。書きあげたのは、若紫の巻でした。

これは、「源氏物語」のヒロイン、若紫という少女との出会いの巻ですが、同時に憧れの人である義理の母、藤壺との逢瀬のあった巻でもあります。この逢瀬によって藤壺宮は懐妊します。そして、源氏の子とわかっているので、人に言えずに苦悩し、それと分かるくらいになって、ようやく公にされたのでした。

ここを読んで道長は恐ろしいと思ったのでしょう。そしてもしかして、これはまひろの身に現実に起こったことではないかと疑念を抱きます。

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「お前は不義の子を生んだのか」
まひろは答えます。
「ひとたび物語になってしまえば、真のことか、どうかも分からなくなるものです」
この言葉は、まひろがすでに完全に作家になっていて、現実とも物語ともつかない世界にいることを示しているのでしょう。

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同時に道長は悟ります。まひろの娘が自分の子なのだと。
この設定は、このあとの展開にどう影響してくるのか興味津々ですね。

一方、同じ「若紫」を読んでも、中宮彰子の受け止め方は違います。
彰子はまひろにいいます。
「引きとられた娘は私のようであった。私も幼きころより内裏で育ったため」

まひろは尋ねます。
「どうなればよいとお思いですか?」
「妻になれるようにしておくれ」
それは、中宮彰子の切実な思いでもありました。

まひろも応じます。
「その息づく心のうちを、帝にお伝えくださいませ」と。

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そして、藤壺をおとずれた帝に、彰子中宮はいきなり思いのたけをぶつけます。
「お上をお慕いしております」
それは何年間も、彰子が心の中に秘めていた思いでもありました。帝も驚かれたことでしょう。そしてさらに深い感動を覚えたことでしょう。何年もの秘めた思いを帝も、とっさに感じ取られたのです。

ここから、物語は大きく展開し、藤壺宮も一気に忙しくなります。
次回も楽しみですね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。


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