『源氏物語』には、ひとりっ子や身寄りのない姫君が多数登場。紫式部は自分や娘の賢子の身にひきよせ彼女たちに深い同情を示した?

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
たち
大河ドラマ 光る君へ。
可愛い娘の賢子も登場してますます楽しみになってきました。

前回は、ほんとの父(ドラマ内では)道長に抱っこされた、賢子の姿が印象的で道長も嬉しそうでした。本当は道長も、「もしかして・・・」と思ってるのかも知れませんね。

滋賀県大津市の石山寺、源氏の間の紫式部と賢子(画像は歴史と文学の旅からお借りしました)

ところで源氏物語では、ヒロイン紫の上のモデルがだれなのか気になります。案外娘の大弐三位 賢子かもしれないですね。そして、
「雀の子を犬君がにがしてしまったの・・・」
泣きながら源氏の前に登場するシーンのかわいらしさ。さすが、女の子を育てた母親・・・と思います。

源氏物語の中の、ひとりっ子の姫君

源氏物語にはひとりっ子の姫君がよく登場します
明石では、一人娘が可愛くてしょうがないお父さん、明石入道す。この方はちょっと、バルザックのゴリオ爺さんみたいなタイプ?
ゴリオ爺さんには3人の娘がおり、娘可愛さゆえになんでもわがままをきいてやって、ついには身を滅ぼしてしまいます。

そして、よくルッキズムで話題になってしまう、だらりとした赤い鼻をもつ末摘花の姫君。
父親が亡くなったあと、頼る者もなく、草ぼうぼうのあばら家にわずかな使用人と住んでいました。
それをプリンス源氏がおとずれて、面倒を見るという話で、現実にはありそうにないけれど、紫式部は身寄りのない一人残された姫君を(たとえパロディタッチでも)、見捨てておくことはできなかったのでしょう。

ついには完成した華麗な六条院にも呼ばれるあたり、
何が何でも、幸せにしてやろうという執念さえ感じます。(笑)

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こんな風に、源氏物語には、寂しい境遇の一人娘がかなり多く登場します。
それは母を亡くした紫式部自身であり、父のいない娘の賢子だったかもしれない。そして極論でいえば、源氏物語を書いたのは娘のため、娘を出世させようという大いなる野心によるものだったかもしれません。

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あれだけの物語を書くには、量・内容・深みともに大変なエネルギーが要るわけで、それができたのはやはり母親だったからでしょうか。

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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