田辺聖子さんもお好きだった宝塚。 90周年の雪組「スサノオ」では、大劇場でお姿を拝見!

2004年雪組公演「スサノオ」「タカラヅカ・グローリー」ちらし

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

田辺聖子さんは、古典に造詣が深く、たくさんの物語やエッセイを書いています。
中でも、「文庫日記」や「古典まんだら」などはいつも手元において楽しんでいます。

「古典まんだら」のはじめは古事記の中のスサノオの物語ですが、これがめっぽう面白いのです。
ついつい古典ということで登場人物の行動や思いを類型化して考えがちですが、登場するどの神様も人も、今の私たちと同じように愛したり憎んだり、疑心暗鬼になったりしています。
田辺聖子さんはそんな人間らしい姿を、温かい視線で見つめながら描いています。

古典を、生きた人々の営みとして現代の私たちに伝えようとする試みが有り難く、これを読ませてもらえるのは極上の楽しみとさえ思えます。

宝塚の舞台にもなったスサノオ

ところでこのスサノオを、宝塚でも舞台にしています。
最初が、2004年の雪組公演でした。

宝塚90周年の時です。ちょうど娘たちが90期生として初舞台を踏んだ年で、同期生全員が同じ舞台に出演したのでした。
(ちなみに同期生全員が同じ舞台を踏めるのは最初で最後、この公演のあと、花、月、星、雪。宙の5組に別れて配属されます)

当時の雪組のトップスター 朝海ひかるさんがスサノオ、舞風りらさんがイナダヒメ、初風緑さんがアマテラス、水夏希さんがアオセトナ、壮一帆さんがツクヨミという配役でした。

朝海さんはきれいな上に凜々しく、スサノオのワイルド(^_^;)なところも表現していて、魅力的なスサノオでした。
壮さんも青白い月の光という感じで、その時からツクヨミの一層のファンになりました。
初風さんのアマテラスも、品が良く威風堂々としていました。
水さんの魅力を知ったのもこの舞台ででした。

実は、90周年の記念公演に、田辺聖子さんが見えていて、
宝塚の方に案内されて、ホールを抜け客席に向かう姿を拝見しました。
その時も、気取らず、まるで庶民のような気さくな感じでした。
田辺さんも宝塚がお好きで、原作になるお話もたくさん書かれているようです。

関西でカルチャーショックを受けたこと


関西に通うようになって、ひとつ印象深かったことがあります。
それは、関西の女性が宝塚歌劇を、まるでひとつの趣味やたしなみのように、自然に楽しんでいることでした。
そして、音楽学校の生徒さんたちも、地元で大事にされているなあ、という印象でした。学校に通うのでも何でも、街の中に温かい視線があり、それに見守られていることでした。
きっと宝塚の街が歌劇を育てているという自負があるのでしょう♥

さらに、私の関西体験で印象に残るのは、女性の服装がとても明るい、ということでした。
中年以上の女性の服装は、関東圏では黒や茶系統が多いのですが、観劇の際や、電車の中で見かける中年女性の服装は、ピンクや黄色などカラフルなものが多く、見ていて気分まで明るくなるようでした。

また、ある時お会いした、私と同年齢だった女性はリボンのついたキュートなミュールをはいていて、
明るく似合っていて、いかにもおしゃれを楽しんでいるという感じでした。
それに引きかえ、自分のくすんだ色の服装は、なんて、おばさんらしいのだろう(涙)
と、つくづくイヤになりましたね(笑)

よく分をわきまえろ、とか、年を考えろといいますが、
関西でお会いした女性たちは、皆さんいきいきと人生を楽しんでいるようで、
そんな皆さんの姿が今も記憶に残っていて、私もいつかは変身したいと思ってます(笑)

最後までお読みくださりありがとうございます。
ほかにも日々の思いを綴っていますので読んで頂けましたら幸いです。

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