「人は愛するために生まれてきたのです。」と説いた瀬戸内寂聴さん

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

「人は愛するために生まれてきたのです。」
といった瀬戸内寂聴さん。
ついこの間までお元気でいらしたから、突然聞いた訃報に驚いた。

ご高齢だったけれど、それを精神力で補い、
さらにみなぎるパワーを、後輩の人たちにあたえることに情熱を傾けておられたようだ。
素晴らしいな、といつもテレビなどで見ながら思っていた。

「源氏物語」の口語訳でも有名だ。
私は実は、寂聴さんの源氏はあまり読んでいない。
一番読んだのは、円地文子訳で、それから谷崎潤一郎。

きちんとした古典の匂いと端正な文章の味わい深い谷崎訳。
円地源氏は固いと見せて奔放で、想像をかき立ててくれる。
また円地氏のは小説でも禁欲的なはずが、いつしか、
とんでもないところにまで連れて行ってくれる危うさ、妖しさも魅力だ(汗)

瀬戸内寂聴さんの伝えようとしたものは、きっともっと直線的なものなのだろう。
それを、万人に伝えようとしたのだろう。
「愛するために生まれてきたのです」というような。

恋愛し、子供さんを置いて家を出た寂聴さん。
一方、子供を置いて出ることなどありえない、と母親の気持ちで考える私。
きっと愛を貫いた寂聴さんの人間としての大きさを、
凡人の私は一生理解できないだろう。

けれど寂聴さんの伝えようとした「愛」は、
太陽のように温かく大勢の人を勇気づける。
きっと、それが一番大切なのだ。

井上荒野「あちらにいる鬼」~父 井上光晴と母、瀬戸内寂聴の三角関係を書いた小説

ところで、寂聴さんと長く恋愛関係にあったのが作家の井上光晴だ。
その娘さんである作家の井上荒野氏が、
数年前、井上光晴と母、そして瀬戸内晴美(瀬戸内寂聴)の三角関係を小説にした。

井上荒野「あちらにいる鬼」(朝日新聞出版)

荒野氏は、寂聴さんその人にも話を聞き、
寂聴さんは、喜んでそれに応じたという。
もちろん、そのままが書かれているわけではないだろうが、
娘の視点から、この三人がどう見えていたかは、たいへん興味深い。

しかもさらに驚くことに、出版の際には
寂聴さん自ら帯に推薦文を書いたのだという。
やはり寂聴さんは、凡人には計り知れない、
太陽のように大きな人だったのだろうか。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
ほかにも日々の思いをいろいろ書いてますので、そちらもお読みください。

by
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です