「あ、さっき」と書いた紙を壁に貼っているわけ/写真は若葉台遊水池のハスの花です
「あ、さっき」という紙を貼っているわけ。
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
時間がどこかで止まって、海の潮のように戻ってくれたらと思うことがある。年を取って忘れることが多く、家族と過ごした、なつかしいひととき、ひとときがすっぽり抜けおちているのだ。
けれど何かをきっかけにぞろぞろと、あんなこともあった、こんなこともあたっと、ふと思い出すことがある。
古い写真の一枚を手に取ったり、昔使っていた皿が出てきたりしたときなど・・・・・・。
最近、直前のことさえ忘れていることがある。立って隣の部屋へ行ったものの、何しに来たのか忘れている。ほんとうに情けない💧
一度台所で煮物を温め直していて、そのまま忘れてパソコンの前にすわっていた。少しして息子がバタンとドアを開けて部屋からでてきた。
「なんか臭うよ」
そう言って台所に行き、焦げついている鍋を見つて急いでガスを止めた。
私は、言われて初めて気がついたのだ。そのあと息子は心配して、紙に、
「あ、さっき」
と書いてくれた。それを机の前にはった。
その紙を見るたび、「あれ、さっき、何をしてたんだっけ・・・」と思う。
いつも見えるところに貼ってあるのは、意外と有効のようだ。息子には感謝している。
何でも自分でしてみなければ
十数年前なら、火の元に気をつけなさい、とか、そんな文句は私のほうから息子に言う言葉だった。けれど今はもう、私が言われている。年々自信をなくし、人を頼る気持ちがますます強くなっている。
それがもう一年以上前のことで、
「あ、さっき」
と書いてもらった文字は、もう薄くなって判別できないくらいだ。けれど、息子は1年前から家を離れている。
仕方ないから自分で書こう。
できることはなんでも自分でやることだ。
有名な精神科医の和田茂樹氏も、ボケたから仕方ないと「いろいろなことをやめさせるのは、最悪の対応」と書いています。
きっと大事なことは事故を起こさず、人に迷惑をかけず、トラブルを避け、できるだけ細く長く今の生活を続けていくことなのだろう。
特別なことをしなくても、まあ、あせらずに今の生活をつづけていこう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。