べらぼう第33回 庶民が米不足で苦しみ「打ちこわし」が起こるなか、江戸城内では意次→定信、高岳→大崎へのし烈な権力移行が進行中です

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庶民が米不足で苦しみ「打ちこわし」が起こるなか、江戸城内では意次→定信、高岳→大崎への権力移行が進行中

べらぼう第33回「打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく)」

米不足からついに江戸では天明7(1787)年、打ちこわしが発生します。新之助(井之脇海さん)はリーダー格になり、蔦重(横浜流星さん)もその中に加わっているようです。

百姓一揆などとはちがい、打ちこわしは江戸や大阪で行われ、米の買い占めをした豪商や米問屋を襲い、家の中をメチャクチャにしてダメージをあたえますが、米を自分たちのものにすることはなかった。抗議ではなく犯罪になってしまうから。
江戸城内でもお歴々が顔を突き合せ検討していますが、案を出せるのは意次(渡辺謙さん)のみ。

一方、打ちこわしの集団の前に、突然鉦太鼓で唄いながら現われる面々。それに合わせて憑かれたように踊る蔦重、新之助。そのときいきなり背後から、蔦重が小刀で切りつけられます。咄嗟に蔦重をかばう新さん。何という友情・・・‼

そのとき忽然と、長谷川平蔵(中村隼人さん)が現われます。

「静まれ 静まれ!」とその場をおさめる平蔵。いつのまに、こんなに立派にお成りで・・・(__;)
けれども新之助は助からず、蔦重に見守られながら息絶えます。

ほんとうにつらい展開ですね。手に手を取って恋しい遊女を吉原から足抜けさせ、こんな展開になるとは。蔦重も新之助が自分の身代わりで亡くなったことに、悔やんでも悔やみきれなかったでしょう。

女と女の静かなる戦い

今回もうひとつ印象に残るシーンがありました。

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それは大埼(映美くららさん)が家基が亡くなった際の手袋を持って高岳(冨永愛さん)のもとを訪れた場面です。
「この手袋のここに(毒が)・・・」はっとする、高岳(冨永愛さん)。手袋を渡したのは自分だから。言葉もありません。

ドラマの中では、みんな毒つかいは大埼と知っています。まるでボルジアのように。
この人ホントに悪いですね。この不敵な笑みが怖い。いえ、わたし宝塚時代から、映美くららさんのファンなのですが、ドラマの中ではそういう設定になってますので、お許しください(__;)

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そして大埼は、高岳に向かって勝ち誇ったようにいいます。
「越中守さまの、老中登用を認めるとおっしゃい。(おっほほほ)」
悔しそうにうなずく高岳。
ご存じのように、大奥としては、カタブツの定信老中就任に断固として反対していたのです。大奥の険しい一画がくずれた瞬間でした。

その後しばらくして、高岳は退き、大奥は大崎の天下になります。
けれど後に大崎は、倹約奨励の定信と対立し大奥を去ることになります。なんでも定信を「ご同輩」扱いしたからとか。悪事は身につかず。人の運命の不思議をつくづく感じます。


今回よかったのは、歌麿(染谷将太さん)が開眼したことでしょうか。
まるで生きているような植物や虫の絵を描けるようになり、写実の力を身につけた努力の人歌麿は、絵師として大きく飛躍します。

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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