「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」を読んでみました
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」(河合雅司 講談社現代新書)を読んでみました
2016年、日本の年間出生数が初めて100万人の大台を割りました。
それからも出生数は減り続け、私たちはまさに、少子高齢社会のまっただ中に突入していこうとしています。
緊急な課題でないように見えるけれど、実は、じわじわと真綿で締めるように社会をむしばんでいくのが、人口減少であり高齢化なのだ、と作者は述べています。
「少子高齢化に歯どめを」
という言葉はよく耳にするものの、少子高齢が進行することで具体的に、どの時期にどのような社会になるのかを検証したものはあまり見かけません。
本書では、これから起きることを年表にしていて大変わかりやすい。読んでいて、思わず戦慄を感じてしまうところも。
2017年 おばあちゃん大国に変化
2022年 ひとり暮らし社会が本格化する
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
2035年 20未婚大国が誕生する
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2065年 外国人が無人の国土を占拠する
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ショッキングな事柄が並んでいます。 数十年後の未来予測。
2055年には日本の人口は9000万人を下回り、さらに減り続けるというのですから恐ろしい。
外国人、AI、高齢者、女性に頼ることだけでは解決できない。女性には大切な妊娠、出産、子育てもあります。
そこで著者が提言する第5の戦略とは?
実行するにはある覚悟が必要で、今こそ「20世紀型成功体験」と決別すべき時なのだと作者は強調。
本書には、「日本を救う10の処方箋」が示されています。
そして、
「100年後も豊かな社会であり続けることを目指し、打てる手は全部売っていく」ことが必要なのだといいます。
女性の出生率をあげるためのお見合いの提言、第三子を産んだ家庭への手厚い支援、そのための財源の確保のアイデアもユニーク。
私事になりますが、10年ほど前から、30~40代の方の未婚が気になって、出会いの機会をつくれればと、団地内の人々と協力し何度かまちコンを主催しています。
団地のまちコンそこそこ好評で、その中から結婚し、お子さんが生まれ、幸福な家庭を営んでいらっしゃるご夫婦も何組か生まれました。
やはり、きっかけをつくり、動き出すことは大事だと思います。
今必要なのは、現状をしっかりと見つめ、みんなで踏み出していく勇気なのかもしれません。
最後までお読みくださりありがとうございました。
ほかにも日々の思いを書いていますのでぜひお読みください。