おすすめの本
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2022年05月16日
窓の外に霧のわき出てくるところが印象的な「ミラノ霧の風景」(須賀敦子 白水ブックス)
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。 須賀敦子さんの最初に書かれた作品で、講談社エッセイ賞、女流文学賞受賞作の「ミラ...
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2022年05月09日
「老い楽 対談」上坂冬子 曽野綾子/気軽に読めて笑えて、さいごは奥が深い。
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。 曾野綾子さんのポプラ社から出版された「90歳、こんなに長生きするなんて。」 こ...
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2022年04月20日
「行く河のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず」これが真実すぎてこわい。
ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。 大河「鎌倉殿の13人」でおなじみの、平安末期から鎌倉時代にかけての坂東。すさまじいばかりの...
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2022年04月20日
究極の中での、人間存在の美しさと家族愛をしみじみと感じさせる短編 永井龍男「秋梅雨」
永井龍男「秋梅雨」(講談社文芸文庫「一個・秋その他」) 講談社文芸文庫「一個・秋その他」(永井龍男)から、「秋梅雨」 つくりが完璧すぎ...
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2022年04月13日
「永訣の朝」宮沢賢治詩集から。妹との永遠の別れ。 (あめゆじゅとてちてけんじゃ) のリフレインが切ない
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。 詩を読んでいてときおりなんともいえない気持ちにとらわれるのは、心のひだの奥にた...
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2022年04月10日
NHK大河「鎌倉殿の13人」に登場する人々の燃えさかる熱望、野心・・・・・・陰謀うずまく世界をえがく/「炎
大河「鎌倉殿の13人」を観ていて気になることがあったりで、今さらながら、永井路子さんの「炎環」(えんかん)を購入して読んだ。 鎌倉幕府...
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2022年03月22日
「さみしい王女・上」金子みすゞ 生誕記念出版記念から/「ひよどり越(ごえ)」という詩もあり驚く
金子みすゞは昭和初期に生きた童謡詩人。26 歳という若さで亡くなったあと、人々に忘れられていましたが、作品が発掘され発表されるやいなや...
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2022年03月01日
谷川俊太郎の詩集「世間知ラズ」から/「もっと滲んで」
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。 今日は、非人道兵器とか義勇兵などのことばを目にし気持ちが沈んでおります。気持ち...
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2022年02月25日
「ルネサンスの女たち」塩野七生 「君主論」のマキアベリが賛美した チェーザレ・ボルジアも登場します
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。私の若い頃の、たいへん古い本の紹介で恐縮です。 この本は、史実の中の悪女を紹介す...
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2022年02月22日
漱石の「夢十夜」は、人の意識の底の恐怖やあてどもなさ感じさせてくれる。
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。 「夢十夜」を読んでいると頭の奥がくらくらしてくる。そして、そのくらくらの中に浸...
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2022年02月15日
「冥土の家族」富岡多恵子 娘を溺愛する父と離れていく娘、親と子の愛情の濃さと哀しみをえがいた名作。
これほど親子の情愛の濃さや哀しみを描いた小説があるだろうか。比類ない愛情で娘をいとおしむ父、抑えられない愛のせいで逆に娘に厳しくしてし...
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2022年02月06日
サンスクリット後で謎を意味する名前をつけられたi生き物と「僕」との奇妙な生活 「ブラフマンの埋葬」(小川洋
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。 「ブラフマンの埋葬」小川洋子 この小説の最初は、「夏のはじめのある日、ブラフマ...