草彅剛さん慶喜、悲劇の将軍の複雑な胸中をこれほど表現してくれるとは・・・

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
と、いいますが、この世の中に変わらないものはない。
私たちのからだの細胞さえも絶えず新しくなって入れ替わり
一月もすればもとのものなどないのだといいます。
そう考えれば、人の過酷な運命や哀しみなども
歴史の大きな流れの中の一瞬に過ぎないのかもしれませんが、
おかしなもので、
人の、執着、愛や憎しみ、喜び、悲しみなど
さまざまな感情は、時を超えて、私たちの心を揺さぶります。
「青天を衝け」、慶喜の大政奉還いらい、
見ているのが、ちょっとつらくなっています。
身を呈して国の混乱をおさめようとする慶喜。
けれど時代の波は、そんな慶喜の心をあざ笑うかのように
彼を翻弄していきます。
慶喜の心にあった苦しみや葛藤が、どれほどのものだったのか。
押しつぶされそうになりながらも、
かろうじて踏みとどまり日本の分裂を防いでくれた。
人や藩ごとの策謀、裏切り、功名心
そんなものに、慶喜はどれほどの怒りや哀しみをもって
対峙していたのでしょう。
けれど後には写真を趣味とし、孫娘をヒザに乗せてかわいがる、
そんな平安な時期も訪れた。
そんなときにも、きっと、ある種の憂いや鬱屈が現れるはずで
草彅さんが、そんな慶喜の複雑な心中をどう表現されるのか
これから、ちょっと楽しみにしています。
水戸で謹慎していたときの弘道館は、裏手が梅の名所で
みんなは、第二公園と言っていました。
きっと、ゆく川のように変わらぬものはない、と知っていて、
そしてある意味、賢すぎるニヒリストだったからこそ、
激動と混乱の中でも、息をつめるように静かに動き、
日本を救うただひとつの道を、選択したのかもしれない。
これからの展開でも、草彅さんが慶喜の複雑な心中を
どう表現してくれるのか、とても楽しみです。
最後まで、お読みくださいましてありがとうございました。

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